タイ、チェンマイで病院選びに迷ったら、ラジャヴェー・チェンマイ・ホスピタル(ラジャヴェーチェンマイ病院)がおすすめです!なんと言っても日本人の日本語通訳があるので安心です。
診察では症状がうまく伝わることが何より大事。海外ではなるべく医者にはかかりたくないものですが、私は子供の虫歯でどうしても行かなければならなくなりました。
タイの医療技術はどうなんだろうと、はじめはかなり不安でした。今では、何かあったらラジャヴェー!という感じで、私にとって心強い病院になっています。
私が感銘を受けた歯科での体験と、スタッフに聞いたお役立ち情報などから、ラジャヴェー病院のおすすめポイントと、病院にかかるときの豆知識をご紹介したいと思います。
※1バーツ約3.4円
チェンマイのラジャヴェー・チェンマイ・ホスピタル
歯科体験
虫歯を抜く!
子供が虫歯が痛いと言うので、やむなく病院にかかることとなりました。歯科の受付を済ませて待合室で待っていると、歯科から連絡を受けた日本人の通訳スタッフがやってきました。とても親しみやすいスタッフさんです。不安な気持ちも和らぎました。
担当は、女の先生でした。50歳位の知的な感じの先生です。経験豊かで威厳のある先生ですが、とても友好的です。外国人に対してもにこやかです。
さっそくレントゲンを撮り、虫歯の治療の方法についてスタッフさんを通して説明してくださいます。虫歯がかなり進行しているので、抜歯するか、治療をして銀歯をかぶせるか、とのことです。
双方の大まかな費用も教えてくださって、その後の経過も詳しく説明してもらいました。息子は抜くのをいやがりましたが、今後の事を考えて、抜歯をすることにしました。
子供は「タイの歯医者は上手にできるの?」「痛いのは嫌だ~」とごねます。言葉が分からないのをいいことに……。先生も辛抱強く対応してくださり、ようやく抜歯の運びとなりました。
抜いてみると、あれ?もう終わり?と子供も拍子抜けの顔。その後の歯茎の腫れも大したことなく済みました。
歯科通いが続いたわけ
抜歯のあと、となりの歯が寄ってこないようにはめておく、「バンドループ」というものを作ってはめてくれました。これで治療終了!の予定でした。
ところが1週間くらい経ったある日、レストランで食事中にバンドループが外れてしまったのです。「コーラのコップに入った、シャリシャリの氷をかじっただけだよ」と子供は言います。
簡単に取れてしまったので、不安になってしまいました。また取り付けるのにお金がかかるのかな……。とりあえず、すぐ病院に連絡を取り、予約を取りました。
先生の説明は以下の点でした。
- 大人の歯が生えてくるところだから、ガチガチにつけてしまうのも良くない。
- 小児歯科ではないので、ループのサイズがピッタリのものがなく、広げ気味にしてサイズを調整したため外れやすいのかもしれない。
- 外れたら何回でも付け直すし、費用はいらない。
- ピッタリサイズのものを付けるため、小児歯科に行くようだったら、これまでの治療費はすべて返還する。
私の決定はこうでした。
(こんなに親切に対応してくださってるし、なんと言っても日本語通訳で安心できる。小児歯科で言葉が通じるかどうか分からないし、ここに通ったほうが安心。)
通訳スタッフさんも、「良心的ないい先生。」と感心していました。
その後、数回通ったのですが、先生はさらに外れにくいように工夫したものを、費用を請求せずに作ってくださいました。
歯科は保険が効かないので全額支払いで、抜歯とバンドループにかかった費用は、およそ3,000バーツ(約10,200円)でした。
ラジャヴェー・チェンマイ・ホスピタルの通訳サービス
ラジャヴェー病院に電話をかけたら、内線番号777で日本語通訳に繋いでもらえます。病院のインフォメーションで日本語スタッフを呼んでもらうことが出来ます。
各科の部屋には日本語でも表示があり、分かりやすくなっています。診察、治療中も通訳スタッフがそばに付いて先生との会話を通訳してくれます。各科への移動や、治療費の支払い窓口にいたるまで、同行して助けてもらえます。
ラジャヴェー・チェンマイ・ホスピタルの書類翻訳サービス
診療内容明細書等の翻訳をしてもらうことができます。これは日本に帰国して、国民健康保険の海外療養費の申請をするときに必要です。
自分で翻訳しても良いですが、ラジャヴェー病院では500バーツ(約1,700円)前後で作成してもらえます。(料金の変動あり)
ラジャヴェー・チェンマイ・ホスピタルの通訳スタッフが頼りになる理由
日本語通訳スタッフはあくまでも通訳がお仕事です。保険の申請の代行をしてもらえるわけではありません。自分が使う保険は、海外でどのように申請をするものか、前もって確認をしておく必要があります。
ただ、スタッフさんは数々の経験をしておられます。よく分からないことがあれば、聞いてみるとよいです。取り扱ったことのある保険(クレジット会社の種類)については、親切に教えてくれます。
タイでは事故の時にタイ人優位の判断をされることがあります。けがをした上、賠償問題も発生しかねません。いろんな実例を知っている日本人の通訳者に話が聞けるのは、とても助けになります。
タイの病院の利用方法
病院に出かける前にまず、病院に電話をかけると良いです。
日本語スタッフさんの話によると、クレジットカードの海外旅行保険などを使いたいとき、病院に着いてからの対応だと、クレジット会社とのやり取りに時間が取られて長時間待たなければいけなくなることがあるのだそうです。
前もって保険について連絡しておいて、病院に行く日時について話をつけておけば、とてもスムーズに受診できます。
事故などの緊急時には、救急車を呼びます。番号は1669番です。近くにいるタイ人に電話をかけてもらい、現在地について説明してもらいましょう。きっと助けてくれます。
一刻を争うときは最寄りの病院へ搬送されますが、そうでないときは、ラジャヴェー病院を指定することが出来ます。
ラジャヴェー・チェンマイ・ホスピタルへの交通手段
シティバス(RTC)のエアポート⇔プロムナーダ線(R2)を利用すれば、病院の目の前が停留所です。「RAJAVEJ CHIANGMAI HOSPITAL」でバスを降ります。
以前は駐車場が少なくて、車で行くと駐車に困っていましたが、今は十分な駐車スペースが確保してあります。可能であれば車で行くのが便利です。
その他、タクシー、ソンテウ(乗り合いトラック)、トゥクトゥクなど、何でも利用できます。
ラジャヴェー・チェンマイ・ホスピタルの待ち時間はカフェで
2階にはカフェがあります。コーヒーやスムージーなどのドリンク、クッキーなどのお菓子もあります。帰りのバスまでに時間があれば、ゆっくりカフェでくつろげます。
カフェの隣には食堂もあるので、食事を済ませることもできます。
ラジャヴェー・チェンマイ・ホスピタルで受診できる主な科
- 内科
- 外科
- 眼科
- 歯科
- 小児科
- 耳鼻咽喉科
- 皮膚科
- 循環器科
- 産婦人科(その他)
カイロプラクティックが受けられたり、 皮膚科(コスメティッククリニック)では、美白ケア(シミ取り)などもできるようです。
歯科は予約制です。その他の科も予約しておいたほうが良い場合があります。まずは電話をかけましょう。
ラジャヴェー・チェンマイ・ホスピタルの医療技術の評判は?
バンコクに集中している有名どころの病院は、日本で資格を取っているお医者さんもいて非常に高いレベルの治療が受けられると評判ですが、全体的に見てもタイでは日本と遜色ない医療が受けられます。
ラジャヴェー病院は、チェンマイの私立総合病院の1つとして、サービスも充実していますし、他の病院と同じように良い治療が受けられると言えます。
私も実は、ラジャヴェー病院で歯科治療を受けたことがあります。そのとき、口の横から水が溢れ出て首の方にダラダラと流れる状態で治療を受けました。先生も全く気に留める様子がありません。
日本に帰国したときに、行きつけだった歯科の先生にその話をしました。すると、「水がダラダラ流れることと医療技術は関係ないですよ。タイは分野によっては医療技術が日本よりも高いくらい、進歩していますよ。」との返答でした。
私の感想としては、無駄に治療することがない、といった感じです。日本で時々聞くような、処方される薬が多すぎるとか、何度も通わさせられる、などということがありません。
スタッフさんの話によると、日本の歯科で受けた虫歯治療を見て、「こんなにする必要あるのかな。」と独り言を言っておられたタイ人の先生もおられるそうです。虫歯治療は、治してほしい歯だけ治してくれます。
ラジャヴェー・チェンマイ・ホスピタル基本情報
- 名称:Rajavej Chiangmai Hospital ラジャヴェー・チェンマイ・ホスピタル
- 住所: 316/1 Chiangmai-Lamphun Road, Wat Gate, Muang1 District, Chiang Mai 50000
- アクセス:ナイトバザールから車で10分。シティーバス(RTC)のエアポート⇔プロムナーダ線(R2)利用、 バスストップ「 RAJAVEJ CHINGMAI HOSPITAL」 で下車。
- 日本語通訳受付時間 :月曜日~金曜日(祝日を除く)9時~17時
- 電話番号: 053-801-999 (日本語通訳内線 777)
- 公式サイト:http://www.rajavejchiangmai.com/index.php
まとめ
日本語が話せるタイ人が通訳をする病院が多い中で、ラジャヴェー病院は日本人が通訳をしてくれるのが特徴です。
また、日本人が日本語なまりの英語を話すように、タイ人もタイ語なまりの英語を話しますので、お互いに聞き間違えることが多々あります。日本語の通訳のもとで受診をするのが安心と言えます。
日本語通訳がある病院の中では、治療費が比較的安いのもラジャヴェー病院の魅力の1つです。海外旅行保険や、タイの民間の保険「邦人医療共済保険(Pacific Cross Health)」などではキャッシュレスで診察を受けることができます。
チェンマイで病院探しをするときはぜひ、ラジャヴェー病院を検討してみてください。