私はバンコクに住んで3年になる駐在員の妻(通称:駐妻)です。バンコク在住中に妊娠し、出産のため日本に一時帰国、子どもが生後5ヶ月になってから再びバンコクに住み始めました。
0歳の子どもを連れてバンコクに駐在する家族は私の周りでも非常に多いです。中には初めての育児&海外生活を不安に思われる方もいるのではないでしょうか。
今回はそんな方の参考になるかもしれない、バンコクの粉ミルク・ベビーフード・ベビー用品情報についてご紹介します。
*1バーツ=3.4円
バンコクの粉ミルク・ベビーフードの種類
まず、最も大切な赤ちゃんの食べ物についてご紹介します。
粉ミルク
粉ミルクは日本製のものは売っていません。バンコクのスーパーマーケットで売られているものには数種類あり、フジスーパーでは主に下記4種類が売られています。
NAN(Nestle社)
- 700g、768バーツ(約2,611円)
Enfalac(Mead Johnson社)
- 550g、615バーツ(約2,091円)
Similac(Abbott社)
- 650g、657バーツ(約2,233円)
Hi-Q(NUTRICIA社)
- 600g、約586バーツ(約1,992円)
この4種類は赤ちゃんの月齢によって種類が1〜3に分かれていますが、ここでは0ヶ月から飲める「1」の、フジスーパーでの定価(2020年3月時点)を表記しています。日本円に換算すると、日本で粉ミルクを買うよりやや割高です。
私はすべて試し、子どもの飲み残しが少なかったEnfalacを選びました。味の好みは個人によるので、いろいろ試してみてください。
ベビーフード
ベビーフードも日本製のものは売られておらず、以下はスーパーマーケットで入手できるものの一例です。価格はフジスーパーでの定価(2018年8月時点)を表記しています。
Heinz
- 110g、約60バーツ(約204円)
6ヶ月以上の子ども向け離乳食です。ペースト状のフルーツや卵が数種類あります。
HOORAY!
- 140g、約60バーツ(約204円)
6ヶ月以上の子ども向け離乳食です。スパゲッティやシチューなど種類が豊富で、10ヶ月以上からのものもあります。
容器とスプーン付きなので蓋を開けてそのまま食べさせることもできますし、湯煎や電子レンジで温めて食べさせることもできます。
peachy
- 110g、約50〜70バーツ(約170〜238円)
6ヶ月以上の子ども向けのピューレ状離乳食です。フルーツ系からポタージュ系など様々な種類があります。
日本のものより味が少し濃いので、好き嫌いが出るかもしれません。私は離乳食はほぼ手作りのものを食べさせましたが、外出時や旅行先では上記のベビーフードを使いました。
その他、「ハイハイン」「ボーロ」といった日本製のおやつは売られています。日本製より少し安価なタイ製のおやつもあるので、いろいろ食べさせてみても良いでしょう。
バンコクでは手作りのベビーフードは何を食べさせればいい?
私の子どもの場合、離乳食開始は生後6ヶ月のころ、タイに住み始めてからでした。手作りのものに関しては基本的に日本と同じで、米・野菜・魚・肉・卵・大豆製品などを段階的に少量ずつ与えました。
大豆製品のうち、納豆はタイ製のものもありますが、ひきわり納豆がなかったので、日本からの冷凍輸入品を解凍して食べさせました。
日本に比べフルーツが安いという理由からですが、フルーツは多めに食べさせています。
離乳食初期はバナナ、そこからりんご、みかん、スイカというふうに種類を増やしていき、1歳5ヶ月ごろからはマンゴーやランブータンなどのトロピカルフルーツも食べさせました。
私の子どもの場合特に食物アレルギーはありませんでしたが、トロピカルフルーツはアレルギーが出る場合もあるので、心配な方は食べさせる前に小児科の医師に意見を聞いたり、アレルギーテストを受けさせたりしましょう。
バンコクのベビー用品の種類
ベビー用品は、メーカーやブランドにこだわらなければ基本的にほとんどのものを入手できます。
オムツなどの消耗品を日本からたくさん持って来る方もいますが、日本のメーカーのタイ工場製でも品質は十分良いので、「どうしてもこの製品を使いたい!」というこだわりがなければ持って来る必要はないと思います。
ここではスーパーマーケットで売られている消耗品のベビー用品をご紹介します。
オムツ
日本でもお馴染みのパンパース、マミーポコ、メリーズ、グーンなどが売られています。以下はMサイズ、パンツタイプのフジスーパーでの定価(2018年8月現在)です(価格比較のため、セール品の場合は定価を記載しました)。
- パンパース … 58枚:609バーツ(約2,071円、1枚あたり約36円)
- マミーポコ … 64+4枚:669バーツ(約2,275円、1枚あたり約33円)
- メリーズ … 64枚:639バーツ(約2,173円、1枚あたり約34円)
- グーン … 58枚:499バーツ(約1,697円、1枚あたり約29円)
- FRiEND … 58枚:330バーツ(約1,122円、1枚あたり約19円)
すべて試しましたが、子どもの体型によって合う時期と合わない時期があり、どれを使ってもウンチが背中や横から漏れる時期もあったので、どれが良いとは一概には言えません。
私の子どもの場合、1歳を過ぎてからは価格面からFRiENDに落ち着いています。
日本製のものはタイ製より割高です。「FRiEND」はグーンのタイ製で、子どもの体型や肌に合うようなら、安価なのでおすすめです。
今回はフジスーパーに売られているオムツで比較しましたが、BigCなど他の商業施設では上記以外のオムツも売られているので、子どもに合ったものを試してみてください。
おしりふき
おしりふきは敏感肌タイプや除菌タイプ、携帯用の小型タイプなど種類も豊富です。日本製のものはほとんど売られていませんが、タイ製でも特に品質に問題を感じたことはありません。
水分を含んでいて意外と重いので、こだわりがなければ日本から持ってくる必要はないと思います。
ボディソープ、シャンプー、洗濯洗剤
ベビー用のボディソープ、シャンプー、洗濯洗剤も何種類か売られていますが、日本製のものはほとんど売られていません。こちらも肌荒れがひどく特定の商品を使わなければならないなどのケースを除けば、日本から持ってくる必要はないと思います。
この他にもベビー綿棒や冷えピタ、虫除けスプレーなど、ほとんどの消耗品のベビー用品はタイでも売られています。
バンコクで粉ミルク・ベビーフード・ベビー用品を買える場所
粉ミルクやベビーフードはフジスーパー、gourmet market、BigC、Tesco Lotus、Villa Marketなど、ほとんどのスーパーマーケットで入手できます。
ベビー用品もスーパーマーケット、デパート、市場などで売られていますが、数ヶ月に一度開催される「Baby & Kids Best Buy」というベビー・子ども用品の展示即売会でも入手できます。
広い展示会場いっぱいにベビー服やおもちゃ、抱っこ紐、マタニティ用品などが売られ、子ども用の遊び場も設けてあります。お値打ち品もあるので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
また、タイでamazonのような役割をしている「LAZADA」などの通販サイトや、Tesco Lotusなど大手総合スーパーマーケットの通販サイトでも入手できます。
大量買いしたいものや、重くて持ち帰れないベッドなどのベビー用品は、通販を利用するのも良いでしょう。
日本からバンコクへ持って行くべきベビー用品
ベビー用品は
- タイ製、その他海外製のものでも良いのでタイで購入する
- 日本で買うより割高になっても良いので日本製のものをタイで購入する
の2点を受け入れられれば、タイで手に入らないものは意外と少ないです。以下は上記2点の条件を受け入れてもなお「タイで入手しにくいもの」を挙げます。
タイで入手しにくいもの
タイにはキューブタイプの粉ミルクがありません。外出時に便利です。
哺乳瓶やベビー用品の洗浄・除菌剤です。タイにもあるのかもしれませんが私はまだ発見できていません。
- 離乳食手作り用お出汁類
離乳食を手作りする際に便利なベビー用の和風出汁やあんかけです。ホワイトクリームソース類はありません。
(例:和光堂手作り応援)
- 授乳服、授乳ケープ
タイにもありますが、日本に比べ圧倒的に種類が少ないです。
- キャラクターグッズ
一部の日本のキャラクターグッズはありますが、幼児に人気のNHK教育テレビ系のキャラクターグッズはほぼ売られていないか、あっても種類が少ない、もしくは非公式品です。
- タイに店舗がない店のオリジナルブランド商品
「西松屋」「アカチャンホンポ」「AEON」などはタイに店舗がありません。
日本からバンコクへ送る方法
「もうバンコクに引っ越してしまったけど、ほほえみらくらくキューブを持ってくるのを忘れた!」という場合、日本から送る手段もあります。
しかし郵便局に取りに行かなければならなかったり、関税を支払わなければならなかったりするのが難点です。
確実に入手できるわけではないですが、「バンコク掲示板」という掲示板の「売ります・買います」コーナーで、不要になった粉ミルクやベビー用品が売りに出されていることもあるので、こちらをチェックする方法もあります。
こちらの掲示板は個人間のやりとりになるので、利用する場合は個人情報の扱いなど、トラブルにならないよう注意してください。
まとめ
冒頭にも書きましたが私はバンコクで妊娠が判明した後、出産のため日本に一時帰国しました。その間、ベビーベッドやオムツなどすべてをタイの通販サイトで揃えたので、日本からは国際便で何も送る必要がありませんでした。
「夫が仕事で忙しく買い出しを頼めない」という方は通販を利用されてみてはいかがでしょうか。
「初めての育児!しかも海外!」ということで私も不安で仕方ありませんでしたが、バンコクではほとんどのものが揃うので、個人的にはあまり不便を感じていません。
メイドサービスや一時預かりなど日本以上に便利な面もあるので、ぜひうまく活用して、バンコクでの育児を楽しんでくださいね。