旅行中は日本とは違って東南アジアらしくていいなと思っていた部分も、日常生活になるとほとほと困るトラブルやハプニングとなることがあります。
バンコクに来る前に知っていても対処ができないことではありますが、心の準備はできるのではないでしょうか。
営業で内勤や外回りをしている時に起こった実際のハプニングをいくつかご紹介します。
バンコクの仕事でのトラブルやハプニング
渋滞で打ち合わせに間に合わない
バンコクのオフィスが集まるエリアや日本人が多く住むエリアは渋滞が激しく、通常であれば20分ほどで到着する距離でも、混雑する時間帯ですと1時間半ほどかかったりすることがあります。
だいたい7:00~10:00と17:00~20:00くらいまでが非常に混み合う時間帯です。その時間帯に移動するときは、なるべく電車に乗るか車で行ってみて、間に合わなければバイクタクシーに乗り換えて打ち合わせ場所に向かいます。
雨季になると雨宿り時間も計算して行動
タイは11~2月までが乾季、3~4月が暑季、4月下旬~10月が雨季と3つの季節に分かれています。
雨季は、毎日激しい雷雨が続く季節です。日本のようにしとしとではなくバケツをひっくり返したような雨量と、あちらこちらで稲光がずっと起こる激しい雷雨が1時間ほど続きます。
しかし、雨が止むとウソのように晴れになったりしますが、道が冠水していて通行できないことがあります。雷雨が激しい1時間の間は、傘を持っても意味がないほどなので、外に行くことが難しいです。
雨季の失敗体験談
入社したての頃、少し余裕を持ってクライアントのオフィスへ向かっている途中で雨が降ってきてしまい、アポイント時間をずらしてもらうという出来事がありました。
先方が優しい方だったのでその時は良かったのですが、それ以来なるべく早めに出発し、先方オフィスの近隣で時間になるのを待つようになりました。
停電で突然の真っ暗闇に
こちらも前述と同じく雨季ならではの出来事です。ここ数年で随分ましになりましたが、激しい雨が降りはじめ、雷が鳴りだすと突然停電になることがあります。
短いときには数秒で回復することもあれば、長いときには数時間停電が続くこともあります。
停電すると…
ある日、オフィスで作業をしていると、いつものように雨が降り、雷も鳴りだしました。気にせずに通常業務をこなしていると、突然真っ暗闇になり、初めてのことだったので驚きました。
何分かしても電気は回復しません。タイで困るのはクーラーも止まってしまうので、暑くなりすぎて中でじっとしているのが非常につらいことです。
同僚と一緒に涼みにオフィスの外に出ると、同じオフィスビルで働く他の会社の人たちも外に涼みに出てきていました。
その時は定時がもう近いことと、仕事にならないということで早めに退勤しました。整備が良くなってきているのか、ここ数年で停電の回数は随分と少なくなりました。
オフィスの中は冷蔵庫のような寒さ
タイ人は暑い国で育ってきているせいか、クーラーの設定温度がかなり低めです。当初はクーラーの設定を上げたいという主張もできなかったため、入社早々風邪をひいてしまい辛かったです。
それ以来、設定温度を少し上げさせてもらい、自分用にブランケットと厚めの靴下と厚手のパーカーを用意し、オフィスで作業する際には装着して寒さを防いでいます。
オフィスだけでなく、タイでは外が暑いので空港、ショッピングモール、電車の中など公共の建物や乗り物の中は極寒です。
入った瞬間はとても快適なのですが、10分ほどすると鳥肌が立ってくるほど寒いので、外に出かけるときには長袖の上着が必需品です。
政治情勢や天災などで急遽休みになる
タイでは政治情勢が不安定だったり、天災が起こったりしたときに急遽会社が休みになることがあります。数年前にも反政府デモの集会が起こるため、会社や日本人学校が休みになることがありました。
現在は軍政なので情勢は落ちついていますが、数年に1度は政治的な争いが起きているような状況です。昔に比べて大きな争いではなくなりましたが、一応ここは海外なので、気を付けておかなければなりません。
事前に日本大使館のメールに登録しておくと、デモ集会の開催が決まった時にメールでお知らせが届きます。
まとめ
バンコクで働いていると、日本では考えられないトラブルやハプニングが起こります。なかなか思い通りには行かず、ストレスが溜まることも多いですが、対処法を知っていれば大きなトラブルに発展することはそれほどありません。
自分たちとは異なる価値観や文化を知ることができるのは非常に刺激的で楽しいですよ。