タイの最北端にあるチェンライは都会の便利さと美しい自然環境を兼ね備えた小さな地方都市です。人々はのんびりしていて、時間もゆっくり流れています。
そんなチェンライの一番の観光名所は「ナイトバザール」です。チェンライに来た観光客は必ず訪れるといっても過言ではありません。
バンコクやチェンマイなどの大きな都市にもナイトバザールはありますが、チェンライのものは規模も雰囲気もだいぶ違います。
今回はチェンライのナイトバザールの魅力に触れつつ楽しみ方を紹介します。
※1バーツ=3.5円
チェンライのナイトバザールの魅力
山岳民族の手工芸品の宝庫
カラフルな織物や竹細工などはタイの全土で手に入りますが、チェンライでは山岳民族の人たちお手製の手工芸品が直売されています。店によっては織物や刺繍をデモンストレーションしているときもあり、実際に作っている様子を見ることができます。
種類も豊富で値段もバンコクで買うよりもずっと安いです。また山岳民族といっても、アカ族、ラフー族、モン族、カレン族など民族によって織物の模様も全然違うのでいろいろ比べてみるのも楽しいです。
ほどよい規模と混み具合
大きな都市のナイトバザールは賑やかで、お店もたくさんでとっても楽しいのですが、広さと人混みですっかり疲れてしまいます。
その点チェンライのナイトバールは隅から隅まで見ても1時間あれば回れますし、歩いていて人とぶつかるほどは混み合っていません。
そのため見たいものや買いたいものにゆっくり時間をかけて、周りの雰囲気を楽しみながら回ることができます。
安全でぼったくりも少ない
スリやひったくりなどの心配はほとんどないと思います。だからと言って、ズボンの後ろのポケットに財布を入れておくなど無防備な状態でいることはお勧めしませんが、ふだん通り気を付けていれば盗まれたりすることはめったにありません。
お店で買い物する際も高い値段をふっかけられることはまずないでしょう。その代り値引きもあまりありません。
スリやぼったくりを心配せずに買い物できるのは大きな魅力です。
チェンライのナイトバザールの場所と行き方
空港から
ナイトバザールはチェンライの中心地にあり、第1バスターミナルに隣接しています。空港からピンク色のバスが出ています。空港から出ているバスはこれしかありませんので迷うこともありません。
どこで下車しても一律20バーツ(約70円)です。バスは第2バスターミナルが終点ですので、途中の第1ターミナルで下車してください。
チェンマイから
チェンマイからバスで行く場合は第1バスターミナルで降りてください。最初に第2バスターミナルに止まるので間違って降りないようにしてください。第1バスターミナルは第2バスターミナルから10分ほど離れています。
バンコクから
バンコクからバスで行く場合は終点が第2バスターミナルです。そこから第1ターミナルに移動する必要があります。
夕方6時前に到着すれば第1バスターミナル行きの青いソンテウ(小型トラック)があります。または空港行きのピンクのバスに乗って第1バスターミナルで降りてください。
ソンテウもバスも一律20バーツ(約70円)です。タクシーやトゥクトゥクもたくさん止まっていますので移動には困りません。
夕方6時以降に第1バスターミナルに到着すると、降りたらすぐ目の前にナイトバザールが広がっています。
チェンライのナイトバザールでショーを見ながら食事
ナイトバザールには食事を食べる場所が2カ所あります。一つはちょっと高級なタイ料理のレストランです。北部料理などが楽しめます。もう一つはフードコートです。
ここで有名なのはチムチュムという小さな鍋料理です。タイの東北部の料理で自分で具を入れて作ります。
スープがとても辛いので、辛いのが苦手な人は要注意です。大半の人がこのチムチュムと3リットルくらいビールが入った大きな入れ物を注文しています。
2カ所ともそれぞれステージがあって、民族楽器の演奏や踊り、時々オカマショーも開催されています。
チェンライのナイトバザール名物はアイスクリーム
第1バスターミナルのちょうど反対側の入り口付近に、連日行列ができているアイスクリーム屋さんがあります。ここのアイスクリームの食べ方は少し変わっています。
手作りのココナッツアイスクリームの上にいろいろトッピングを乗せて、最後に温かいミルクをかけて食べます。トッピングには砕いたピーナッツ、白玉のようなもの、黒ごま、ココナッツの身を削ったものなどあります。
一番めずらしいのは卵の塩漬けの黄身の部分です。塩漬け卵は絶対外せない、この店の常連客が言っていました。アイスクリームの甘さと卵のしょっぱさが絶妙らしいのです。1つ20バーツ(約70円)くらいなので、ぜひ試してみてください。
チェンライのナイトバザールの注意点
安全でぼったくられる心配があまりないので安心して買い物ができますが、注意点が2つ。
トイレはホテルで済ませておくのがベター
ナイトバザールには3バーツ(約10円)で入れる有料トイレがありますが、タイ式トイレ(和式によく似たしゃがんで用を足すスタイル)で衛生的にもきれいとは言えません。
なるべくホテルで済ませてくるか、近くのお店に入ってお手洗いを借りることをお勧めします。
店じまいが意外と早い
ナイトバザールという割には夜も早々と店を閉めてしまう傾向があります。ナイトバザールは一応営業時間が午後6時頃から11時までとなっていますが、早ければ9時半頃からしまいかけるお店もあります。
ゆっくり買い物をしたい人は余裕を持って出かけてください。
まとめ〜治安がいいので、夜のそぞろ歩きにぴったり
ナイトバザールは街の中心にあり、バスターミナルと隣接しているのでターミナル付近に宿を取ると動きやすいです。チェンライは治安がとてもいいので夜でもホテルからナイトバザールまで歩いて行っても危なくありません。
また、街の中心から離れた大きなホテルやリゾートではナイトバザールまで無料の送迎が付いているところもあります。
北タイ独特のムードたっぷりで、そぞろ歩きの楽しいチェンライのナイトバザールへぜひ一度足を運んでみてください。