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プーケット・オールドタウンの魅力とは?おすすめスポットや楽しみ方を解説

プーケットオールドタウンは、100年以上の歴史を持つ独特の建造物が建ち並ぶ異国情緒豊かなエリアです。

最近では、古い邸宅を改装したおしゃれなカフェやレストランも増えてきており、地元タイの若者にも注目されています。

そんなプーケットオールドタウンですが、複数の通りにまたがっていて、けっこうな広さがあります。
見どころも多いので、目的に合わせてまわりたいスポットに目星をつけてから出かけるのがおすすめです。

そこで、今回はプーケットオールドタウンの見どころや楽しみ方についてまとめてみました。
散策の計画作りの際に、ぜひ参考にしてみてください。

目次

プーケットオールドタウンとは

プーケットオールドタウンは、プーケット市内にある歴史的観光スポットです。
中国、ポルトガルの影響を強く受けた建築様式で建てられた家屋が並び、フォトジェニックなスポットとして観光客の人気を集めています。

プーケットというとビーチリゾートが強調されますが、異国情緒あふれるオールドタウンも見逃せない観光スポットです。

古い建物はホテルやショップ、レストラン、美術館などに改装されており、遊歩道で連結された複数の通りを散策することができるようになっています。

最近では、インスタ映えするおしゃれなカフェも増えてきており、タイ人の若者からも注目されているオールドタウン。

プーケット旅行に行く際は、ぜひとも立ち寄りたいスポットです。

プーケットオールドタウンの歴史

かつてプーケットは、錫(スズ)の採掘で賑わいました。
そのため、中国人やマレー人、インド人、ヨーロッパ人など、さまざまな人種がこの島にやってきて経済を活性化させた歴史があります。

こうしてプーケットに出来た独特のコミュニティに「ババ」と呼ばれる人々がいます。
彼らは独自の生活様式、言語、服装、文化を築くことになります。
プーケットオールドタウンに見られる特徴的な様式は、このババの伝統に由来したものなのです。

プーケットの錫産業に関する歴史は、少なくとも16世紀にまでさかのぼることができます。
16世紀の錫貿易は主にヨーロッパ人が主導権を握っていましたが、18世紀になるとオールドタウンを築き上げた中華系移民によって採掘が行われるようになります。

20世紀初頭には、当時の知事の采配により再びヨーロッパ系鉱山会社が参入し、街のインフラが整えられたのです。

このときに多く建築された、中華とポルトガルの折衷様式による建造物は、現在復元され、重要な観光資源として保存されています。

同じく中国とポルトガルに支配されていたマレーシアなどでも見ることができる「シノ・ポルトガル様式」ですが、プーケットにはじめて建てられたのは1903年ごろだといわれています。

東南アジアの他地域、ペナンやマラッカ、シンガポールのオールドタウンと似た雰囲気を持つプーケットオールドタウンですが、厳密にいうとそれほどポルトガルの影響が強いわけではありません。
建設された時代によっても異なりますが、むしろイギリスやオランダの影響を受けているのが特徴的です。

そういう意味では、プーケットオールドタウンの街並みは他の東南アジア植民地とは異なるユニークさを持っているといえます。

プーケットオールドタウンの歩き方

建築様式やその微妙な違いは、あまりよくわからなくても、プーケットオールドタウンは十分に楽しめます。
100年以上の歴史を持つ古い建物や邸宅エリアは、独特の色彩センスで彩られたフォトジェニックな空間です。

街全体がノスタルジックな雰囲気に包まれており、そんな中におしゃれなカフェやショップが点在しています。

プーケットオールドタウンには複数の通りがあり、通りごとに見どころがあります。
またそれぞれの通りや路地の特徴が微妙に異なっているので、地図を片手にていねいに散策してみてください。

通りごとの特徴と見どころを簡単に説明しておきます。

タラン通り(Thalang Road)

サンデーウォーキングストリートマーケットが開催される通りです。
こじんまりとしたゲストハウスやおしゃれなショップ、カフェ、本屋のほかに、イスラム教徒御用達の布地店や工具店が建ち並びます。

ラサダー通り(Ratsada Road)

島内で最古のホテルの一つであると見られているタボンホテルの中には、ちょっと風変わりな美術館があります。

昔の写真だけでなく古い玩具、ホテルで使用されていた古い道具など、懐かしいアイテムがずらりと展示されています。

パンガー通り(Phang Nga Road)

後にも書いていますが、映画「ザ・ビーチ」で取り上げられたオンオンホテルがあります。
さらにパンガー通りの端っこにある時計台も見どころの一つです。

ロマニー通り(Soi Rommani)

プーケットオールドタウンの中でも特にインスタ映えする写真撮影スポットが多いのがこのストリートです。
歴史を感じさせるゲストハウスやおしゃれなカフェがずらりと並びます。
金色の仏塔が美しい寺院もあります。

ヤオワラート通り(Yaowarat Road)

アンティークな薬局があることで有名な通りです。
昔ながらの木製引き出しがある薬局で、買い物客よりも写真を撮りに来る人の方が多いくらいだとか。

プーケット名物のケーキやペイストリーを売るショップもあります。

クラビ通り(Krabi Road)

タイ中華博物館があり、プーケットの歴史について理解を深めることができます。

かつては知事公邸だった邸宅がレストランに改装されて、高級タイ料理を提供しているブルーエレファントレストラン、複数の映画で舞台として使われた私設博物館のチンプラチャマンションがあります。

ディブック通り(Dibuk Road)

プーケット独特のスイーツと料理を楽しむならディブック通りがおすすめです。

プーケットオールドタウン観光で楽しみたいアクティビティ

プーケットオールドタウンの楽しみ方は建造物を眺めながら散歩するだけではありません。
観光の楽しみ方をまとめておきます。

シノ・ポルトガル建築めぐり

プーケットオールドタウンを観光する際にはずせないのが、築100年以上の歴史的建造物めぐりです。
マレーシアやシンガポールでは「プラナカン」と称される中華系移民ですが、プーケットでは「ババ」と呼ばれます。

彼らの旧邸宅は改装されてホテルやレストラン、ショップなどになっているものもありますが、その他にも歴史を伝える建築として保存されたまま、静かにたたずんでいるものもあります。

あちらこちらに点在していますので、お気に入りを探して記念撮影するだけでも、あっという間に時間が経ってしまうと思いますよ。

ショップめぐり

プーケットオールドタウンの中でも特にタラン通りには、古い家屋を改装してできたショップがたくさん並んでいます。
観光客向けのお土産を扱う店が多く、センスもいいので、目移りしてしまうことでしょう。

リゾートウェアなどの衣料品や小物、雑貨だけでなく、バティックを扱うショップもあります。

カフェめぐり

プーケットオールドタウンは、最近になってこじゃれたカフェが増えています。
いたるところに写真映えするカフェが点在しているので、これらを巡って楽しむこともできますよ。

有名どころだけでなく、地元の若者に人気の隠れ家的スポットを発掘する楽しさもあります。

グルメ

タイ料理といえば、トムヤンクンやパッタイなどが定番ですよね。
でも、プーケットには島独自の料理があります。

プーケットオールドタウンには、質の高いプーケット料理を提供するレストランが集まっているので、この機会にぜひ試してみてもらいたいです。

先ほどもいいましたが、プーケットには独自の歴史があり、さまざまな国や地域からの移民で文化が形成されました。
そのため、本土のタイとはまた違った独特の料理が発展したのです。

また、プーケットオールドタウンには朝食専門店もたくさんあります。
早朝から営業開始してお昼ごろには閉まってしまうのですが、点心やお粥、マレー系カレー、ロティなど、ここでしか味わえない料理に出会うことができます。

朝食目当てでオールドタウンに宿泊する人もいるくらいです。

プーケットオールドタウンのグルメについては、記事の後半でも具体的に解説しているので、参考にしてみてください。

日曜夜市

毎週日曜日の16時から22時まで、タラン通りが歩行者天国になり、マーケットが開催されます。

たくさんの店舗や飲食店を目当てにやってくる観光客でごった返しになります。
南国調の音楽も流れていて、プーケットの夜を演出してくれますよ。

週に一回のマーケットですので、見逃さないようにしてくださいね。

美術館・博物館めぐり

プーケットの歴史に興味がある方は、美術館や博物館めぐりも楽しめます。
プーケット独特のコミュニティである、「ババ」の文化と歴史に関する資料を展示する博物館が点在しています。

ウォールアートめぐり

プーケットオールドタウンの魅力の一つに、壁に描かれたアートがあります。

ラノーン通りのダウンタウンプラザからのエリアが、特に素晴らしいウォールアートにあふれているので、足を運んでみてください。
場所がわからないときは、近くの地元の人に尋ねてみましょう。

プーケットオールドタウン観光と散策の見どころ

プーケットオールドタウンは複数の通りから構成されており、見どころもあちらこちらに散らばっています。
散策するときは時間に余裕をもってじっくりとまわってみましょう。

プーケットオールドタウンの見どころをピックアップしておきます。

ロマニー通り

プーケットオールドタウンでフォトジェニックな写真が撮りたいなら、まず訪れたいのがロマニー通りです。

パステルカラーの建物が建ち並ぶ、エキゾチックな通りになります。
プラナカン風の建築様式にカラフルな色使いがかわいいので、どこを撮っても絵になります。

ノスタルジックなオーラを醸し出す通りはぶらっと歩くだけでも気分が高揚してきますよ。

プロムテープ時計塔

プーケットオールドタウンのランドマーク的な存在が、プロムテープ時計塔です。
1914年に建てられたもので、当初は警察署として使用されていました。
現在は博物館として一般公開しており、プーケットの歴史を伝える資料が展示されています。

時計塔に設置するはずだった時計をペナン島から船で運ぶ途中、船が沈没するというハプニングがあり、実際に時計が設置されたのは建物が完成してから60年以上もたってからでした。

オンオンホテル(ONON Hotel)

ディカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ」で出てきたホテルです。

現在は改装されてしまっているので、映画のような面影はありませんが、今もホテルとして機能しています。
その美しいたたずまいを撮影しにやってくる観光客は絶えません。

ローカル市場

毎日たくさんの観光客で賑わうプーケットオールドタウンですが、ローカルの市場も複数存在しています。
地元民の日常の雰囲気を味わってみたいという人は、これらローカルのマーケットを訪れてみましょう。

アクセスしやすい「プーケットタウン中央市場」、近くにウォールアートが多い「ダウンタウンプラザ」などがあります。

プーケットオールドタウンで楽しみたいグルメ!

プーケットは、「ババ」という中華系移民のおかげで、独特の料理が発展しました。
そんなプーケットの名物料理を楽しめるのも、オールドタウンの魅力の一つです。

プーケットオールドタウンで楽しめる、プーケットグルメについて紹介しておきます。

ホッケン・ミー(Hokkien Mee)

マレーシアやシンガポール、そしてプーケットへとやってきた中華系移民のルーツの一つが、中国福建省です。
ホッケン・ミーは、この福建省の麺料理をベースにプーケット風にアレンジされたものになります。

一種の「焼きそば」ですが、プーケット風ホッケン・ミーの特徴は太めの中華麺をシーフードといっしょに炒め、オイスターソースベースのスープで味付けし、その上に半熟卵がのっていることです。

ムーホン(Mhoo Hong)

豚バラ肉を中華スパイスで煮込んだ料理です。
豚の角煮に似ていますが、プーケット風ムーホンはヤシ砂糖と、シーユーダと呼ばれるタイの醤油を使います。

ロティ&カレー(Roti)

プーケットオールドタウンの朝食の定番メニューです。
ロティは生地を薄く延ばして焼いたパンのことで、イスラム系朝食専門店でよく出されるメニューです。

インドのナンをさらに薄くした、軽い触感のパンですが、カレーにつけて食べるのがおすすめです。
ココナッツミルクを使ったマッサマンカレーのほかに、鶏肉や牛肉が入った辛めのカレーもよく合います。

タイのタピオカミルクティ

タイ語で「チャーノム・カイムック」と呼ばれるのが、タピオカ入りミルクティです。
「カイムック」は「真珠」を意味します。

タピオカ入りミルクティはタイでも大流行していて、いろいろなフレーバーが開発されています。
抹茶ミルクティのほかに、南国っぽい、タロイモミルクティもありますよ。

大粒のタピオカがたっぷり入っているので、これだけでもけっこうお腹がいっぱいになります。

プーケットオールドタウンへの行き方

プーケットオールドタウンは、島の南東部にあります。
プーケットの公共交通機関はあまり発展していないため、タクシーやトゥクトゥクなどの移動手段を使って行くのが一般的です。

タクシー

プーケットオールドタウンまで車で行く場合、空港からは約50分、パトンビーチからは約30分です。
タクシーはホテルで手配してもらうことができます。

宿泊しているホテルによっては、プーケットタウンまでの送迎サービスを提供しているところもあります。
出発時刻が決まっていますので、時間の制約がありますが、タクシーをチャーターするよりも安くすみます。
ホテルに問い合わせてみましょう。

ソンテウ

パトンビーチ、カタビーチ、カロンビーチなどの主要ビーチから、ラノーン通り行きのソンテウが運行しています。
料金は最も安い方法ですが、時間はタクシーの倍以上かかりますので、時間に余裕をもって行動しましょう。

終点で降りればオールドタウンの入口はすぐそこです。

ツアーに参加する

あるいは、オールドタウン観光が含まれているツアーに参加することもできます。
プーケットの他の観光スポットとあわせてまわることができるので、時間に余裕がない方には便利な方法です。

プーケットオールドタウン観光のベストシーズン

プーケットオールドタウンは散策を楽しみたいので、できれば天気の良い日に出かけたいですよね。
プーケットは一年中高温多湿の気候ですが、その中にも乾季と雨季、暑季という3つのシーズンがあります。

ベストシーズンは乾季

当然ながら、屋外で散策を楽しみたいオールドタウン観光のベストシーズンは雨の少ない乾季ということになります。

プーケットの乾季は11月~3月で、この期間は晴天の日が続きます。
雨を気にすることなく観光できますが、日差しが強いので、紫外線対策をしっかり行ってお出かけしましょう。

雨季は雨具携帯で観光

逆に雨季となるのは6月~10月です。
プーケットの雨季は「スコール」と呼ばれる集中的な大雨が降って、しばらくすると止むという降り方になります。

日本の梅雨のように雨がしとしと降り続くということはまれですので、雨季であっても観光は可能です。
ただし、頻繁に雨が降るため、雨具は必ず携帯して外出してください。

暑季は熱中症対策を

4月~5月は暑季と呼ばれ、一年で最も暑くなる時期です。
この時期、屋外を歩き回るのはとても暑いので、熱中症対策が必須となります。

また、一日のうちで最も暑くなる昼下がりは涼しい屋内で過ごし、歩き回るのは朝のうちにする、などといった工夫をするのも良い方法です。

プーケットオールドタウン観光のベストタイミング

がっつり写真撮影しようと思ってやってきたのに、旅行者が多すぎて思うように撮影できない…

こんなことにならないために、プーケットオールドタウン観光に出かける際にはタイミングを見計らって出かけてください。

観光客で最も込み合うのは、お昼過ぎからの時間帯です。
午後のこの時間は一日の中で最も暑くなる時間でもあるので、暑さが苦手な方は、その意味でも避けるのが無難です。

プーケットオールドタウンをできるだけ静かに楽しみたいなら、午前中の早い時間がおすすめです。
インスタ映えする写真撮影スポットも独り占め状態で撮影できるかもしれません。

また、早朝にしか営業していない朝食専門店を楽しみたい場合、お昼前には閉まってしまいますので、この時間帯に到着できるようにしましょう。

プーケットオールドタウン観光をエンジョイしよう!

プーケットオールドタウンの見どころや楽しみ方を紹介してきました。

歴史的建造物だけでなく、プーケット独特の文化と料理、さらにショッピングやカフェめぐりまで楽しめるのがオールドタウンです。

レトロな雰囲気いっぱいの街並みを眺めながら散歩するだけでも、ウキウキしてくると思います。
いろんなお店をのぞいてみて、自分だけのスポットを見つけてみてくださいね!

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この記事を書いた人

タイ旅行でさまざまな都市をバックパックひとつで旅をする。プーケットにてスキューバダイビングのインストラクター資格を取得。バンコク在住歴は10年。

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