タイの銀行ではビザがなくても必要な種類を用意すれば、旅行者でも口座を開設することができます。ただし、情勢状況などによって規制が変更になる場合があります。
銀行によって数値は多少異なりますが、普通預金で0.2%、定期預金で2%と日本に比べると高い金利が付きます。
在住者の方はもちろんですが、旅行のついでにタイに銀行口座を作成してみてはいかがでしょうか。
※1バーツ=約3.5円
タイの大手5銀行
タイの銀行の中で大手をシェア数の順番でご紹介します。
- バンコック銀行
- クルン・タイ銀行(KTB)
- サイアム・コマーシャル銀行(SCB)
- カシコン銀行(Kバンク)
- アユタヤ銀行(クルンシィ)
銀行シェア
タイでのシェア第1位のバンコック銀行のイメージカラーは青とオレンジ。1,000を超す支店を持つ最大手の銀行です。シェア第2位のクルン・タイ銀行のイメージカラーは水色。国営の銀行です。
シェア第3位のサイアム・コマーシャル銀行のイメージカラーは紫。一番歴史が古い商業銀行で、王室系の銀行です。シェア第4位のカシコン銀行のイメージカラーは緑と赤です。昔は農民銀行と呼ばれていた大手商業銀行です。
シェア第5位のクルンシィ銀行(アユタヤ銀行)のイメージカラーは黄色と灰色です。2013年から三菱UFJ銀行の連結子会社となっています。
タイの銀行口座の開設に必要な書類
タイで銀行口座を開設するのに必要な書類は、ビザ(ワークパーミット)の有無によって異なります。
アユタヤ銀行~ビザ(ワークパーミット)あり~
タイ在住日本人は、下記の書類を準備する必要があります。
- パスポート
- 口座開設の手数料(各銀行によって異なる)
上記以外に下記書類のどちらか1点
- ワークパーミット(労働許可)
- ノン・イミグラントビザ(ビザ種類B/D/ED/F/O/O-A)
バンコク銀行~ビザ(ワークパーミット)なし~
- パスポート
- 日本の運転免許証
- 運転免許証抜粋証明(タイの日本大使館で発行)
- タイに在住されていることが確認できる書類(ホテルの名刺、賃貸の契約書など)
- 口座開設の手数料 (各銀行によって異なる)
タイの銀行口座開設の手順
必要書類を用意したら、銀行に向かいます。トラブルを防ぐために、後ほどご紹介する日本語専用窓口がある支店で口座開設することをおすすめします。
必要種類を持って窓口に向かい、申請書類に記入しましょう。また、パスポートコピーなど、窓口の係員が指定する書類に署名を行います。日本では、口座開設や手続きには認印が必要ですが、海外では印鑑は使用せず署名を行うのが一般的です。
申請書類に職場の名称と住所、日本での住所、タイでの居所、タイでの電話番号などの情報を記入します。日本語デスクがある店舗では、日本語で説明されている記入見本があるので、ご安心ください。
日本人がタイで銀行口座を開設しやすい銀行
在住日本人が多いバンコクには日本語専用窓口のある支店があったり、日本語のウェブページを持っていたりする銀行もあります。
クルンシィ銀行
クルンシィ銀行には、日本語に対応しているウェブページがあり、エムクオーティエ支店、バンコックトンソン支店、ジェイアベニュートンロー支店、ロビンソンシラチャ支店には日本語専用窓口があります。
三菱UFJ銀行の連結子会社なので、駐在日本人の銀行員も多数在籍。
バンコック銀行
バンコック銀行のシーロム本店には日本語専用の窓口があり、銀行口座を日本語で作成できるので便利です。日本の地方銀行から出向している日本人行員も多く在籍しています。
カシコン銀行
カシコン銀行のプロンポン支店にも、日本語によるサポートデスクがあります。
タイで銀行発行のATMカードをなくした場合
タイの多くのATMの利用言語で「日本語」を選択できます。
出金のときにお金とATMカードの出てくる順番が日本とは異なるので、ついついカードを取り忘れてしまうことがあります。タイでは、出金したお金が出てきた後でATMカードが返却されます。
一定時間内で取り出されないとカードがATMの中に回収され、処分されるようになっています。
ATMカードを取り忘れたり、なくしたりした場合には、通帳とパスポートを銀行窓口に持って行きましょう。再発行できます。手数料は100バーツ(約350円)程度です。
まとめ
タイでの生活でまず必須事項が、給料の受け取りなどで要る銀行口座を作成することですね。
口座開設については英語やタイ語ではなく、後々のトラブルやアフターフォローのために、日本語専用窓口があったり、日本語での問い合わせができたりする銀行を選ぶことが大切です。