快適なタイ・バンコク旅行には持ち物が重要です。タイは海外で海外の国なので、国内旅行とは持ち物が異なります。基本の持ち物に加えて、季節によってあると便利な物を機内持ち込みの可否によって分けておきましょう。
この記事では、快適なタイ旅行をするために必要な持ち物を紹介します。
タイ・バンコク旅行の必須な持ち物
タイ・バンコク旅行は海外旅行なので必須の持ち物があります。忘れてしまうと旅行に行けなくなる物や、ないと現地で困るものがあるので、忘れないようしっかり揃えましょう。
パスポート(残存・有効期間は6ヶ月以上のもの)
タイに入国するには、残存有効期間が入国時に6ヵ月以上のパスポートが必要です。旅行が決まったら残存期間を確認して、6ヵ月に満たない場合は新しいパスポートを取得しましょう。タイ入国後も、身分証明書としてパスポートは常に携帯しなければなりません。
旅行サイトによっては、パスポートのコピーが代わりとなると紹介していますが、タイ政府はコピーが代わりになると認めていません。常に携帯しなければならないので、紛失や損傷に注意しましょう。
※タイでパスポート紛失した際の再発行方法
- 最寄りの警察署で紛失届を申請
- 紛失届けを持って在タイ日本大使館で臨時パスポートを発行
- イミグレーションで臨時パスポートに入国スタンプを押印
ビザ
タイでは、日本国籍者のビザなしで滞在できる期間が2024年7月15日より60日に延長されました。なお、ビザなしで滞在できる条件は就労を目的としない場合に限られます。
60日以上滞在する場合は、タイ入国後にイミグレーションで30日の延長ビザが取得できます。その他の滞在には、目的ごとのビザの取得が必要です。おもなビザの種類としては、就労、留学、結婚(配偶者がタイ人の場合)、リタイアメント(満50歳以上であらかじめ決められた条件を満たす方)などがあります。
航空券
航空券は以前は紙で発行されていましたが、メールで受け取るEチケットや空港発券が主流になっています。なお、タイ入国の際にはイミグレーションで入国目的や復路の航空券の提示を求められることがあるので、予約の際にスマートフォンなどに保管しましょう。
海外旅行保険証
タイは医療制度が日本と異なり、病院により医療費が違います。タイ人が利用する公立病院は低料金ですが、外国人は言葉などの問題があるため通訳が常駐している私立病院を利用することになります。私立病院は医療レベルが高く、設備が整っていますが料金は高額です。
そのため、医療費をカバーする海外旅行傷害保険に入ることがおすすめです。保険に加入すると保険証が発行されるので、忘れずに携帯しましょう。また、旅行保険付帯のクレジットカードがあります。保険は自動付帯や利用付帯などがあるので、クレジットカードの保険がタイで利用できるか確認しましょう。
国際免許
タイ・バンコク旅行では、市中の交通機関が発達しているので車やバイクを運転する機会は少ないですが、郊外のおもな交通機関は車になります。運転手付きのレンタカーを利用すれば運転する必要はありませんが、ご自身で運転する際には国際免許が必要です。
タイのレンタカー業者の中には国際免許がなくても借りられるところもありますが、無免許運転で事故を起こした場合は保険が使用できません。タイは世界でも事故が多い国なので、国際免許を取得して慎重に運転しましょう。
予約確認書
パッケージツアーのタイ旅行では、事前に配布される旅行会社の日程表や予約確認書はそのまま持っていきましょう。また、インターネットやメールで個別予約した航空券のEチケットの控え、ホテル、ハイヤー、ツアーなどの予約確認書は万一に備えてプリントアウトして持っておいたほうが安心です。
現金
タイは物価が安いので、旅行ではそれ程多くの現金(通貨バーツ)は必要ありません。お金を日本で換金するとレートが良くないので、タイに到着してからバーツに両替しましょう。タイでも空港はレートが悪いので、ホテルに到着するのに必要な金額を両替して、市中のレートの良い両替所でバーツに両替するのがおすすめです。
バンコクには両替所がたくさんあるので、ホテルでレートの良い両替所を教えてもらいましょう。
クレジットカード
海外旅行の際にはクレジットカードは必須です。現金が足りなくなった時には、バンコクには銀行のATMが至る所にあるので簡単にキャッシングができます。
キャッシングの際には、日本の銀行手数料110円、カード会社の手数料、タイの銀行の手数料220バーツが加算されます。また、配車アプリやBTSやMRTなどの交通機関ではカード払いにすると現金が必要ないので便利です。
スマートフォン(携帯電話)
スマートフォンは海外旅行には必須のグッズです。通話以外にもグーグルマップで位置確認や観光スポット、レストランなどの検索、翻訳や写真撮影、配車アプリなど旅行に役立つアプリが満載です。さらに、ホテルや移動中にはYou TubeやNetflixなどが閲覧できるので退屈しません。
レンタルWi-FiやeSIM
タイで携帯電話を使用するには、国際ローミング、レンタルWiFi、eSIM、タイの通信会社のSimカードなどの方法があります。この中では、国際ローミングは料金が高額で、レンタルWiFiは受信器を持ち歩くデメリットがあります。おすすめなのは、タイのSimカードやeSimです。
料金はタイのSimカードが最もお得ですが、現地で日本のSimカードと差し替えなければなりません。eSimは差し替えの必要がないのでSimカードを紛失する心配がないので安心です。
折り畳み傘
タイ旅行の持ち物で役立つのが折り畳み傘です。小雨ぐらいなら折り畳み傘で雨よけができますが、タイの雨はほとんどがスコールなので、折り畳み傘は役に立ちません。一方、日中の日差しは日本とは比較にならないほど強いので、日傘として使用すると日除けに効果的です。
常備薬
バンコクには至るところに薬局があります。薬は日本より安く購入できますが、英語やタイ語で今の症状を薬局の店員に説明しなければなりません。また、タイの薬は効き目が強すぎることがあります。
旅行中に万一の体調不良に備えて、日本から風邪薬や胃腸薬、整腸剤、頭痛薬など常時使っている薬を持っていくことをおすすめします。
サンダル
暑いタイで重宝するのがサンダルです。現地ではサンダル履きで街を歩く人たちもたくさんいます。サンダルは現地で購入すると靴ずれの原因になるので、履きなれたものがおすすめです。なお、ルーフトップバーやクラブなどはサンダルでは入場できない場合があるので、靴に履き替えて出かけましょう。
サングラス
日差しが強いタイではサングラスは必須のアイテムです。特に日中の屋外の観光やビーチではサングラスをしていないと目をいためることがあるので、忘れないようにしましょう。
タイ・バンコク旅行であると便利な持ち物
タイ旅行では、必須ではないものの中に持っていくと便利なグッズがあります。これらはタイで購入できるものや、普段から使っているものがあるので、忘れないようにチェックリストを作って確認しましょう。ここでは、あると便利なアイテムを紹介します。
筆記用具
タイ旅行では筆記用具があると、さまざまな場面で活用できます。特に、ボールペンとメモ用紙は必須です。現地のタクシーや買い物の金額交渉の際に、言葉が通じない時はメモ用紙に希望の金額を書くのに役立ち、観光スポットまでの行き方を書き留めておくのにも便利です。帰りの飛行機で配られる入国審査・税関申告書もボールペンがあれば機内で書くことができます。
ウェットティッシュ
タイは、平均気温が30℃を超えて、湿度も高いので汗をかきやすい気候です。また、バンコク名物の屋台での食事やトイレを利用した時には、手洗い用の水道がない場合があります。このような場面では、汗や手を拭くのに携帯用のウェットティッシュがあると重宝します。 ウェットティッシュはアルコール入りのものを選ぶと除菌効果もあります。
充電器・バッテリー・充電ケーブル
タイで電気機器を使用する時に欠かせないのがモバイルバッテリーや充電器などです。スマホのアプリはバッテリーの消耗が激しいので、モバイルバッテリーも一緒に持ち歩いた方が安心です。また、バンコクでは充電ができるショッピングモールやカフェなどが多いので、充電ケーブルがあれば食事をしながら充電ができます。充電ケーブルは忘れがちなので必ずチェックしましょう。
変圧器・変換プラグ
タイ旅行に欠かせないのが携帯電話などの電子機器です。電子機器には対応する電圧と周波数があります。タイの電圧は220V、周波数は50Hzで、日本の電圧は100Vで周波数は50/60Hzなので、電子機器によっては変圧器が必要です。
携帯電話やパソコンなどは変圧器なしで使用できる機種が多いですが、ドライヤーやシェーバーなどは変圧器が必要です。また、日本のプラグの形状はAタイプですが、タイはA、B、B3タイプなので対応できるプラグを持参しましょう。
カメラ・SDカード
タイ旅行の思い出を写真に収めておきたい方も多いのではないでしょうか。スマートフォンなら写真を収めることができますが、せっかくのタイ旅行なのでカメラに収めてみてはいかがでしょうか。普段カメラを使用されている方は、他の写真と一緒にならないようにタイ旅行用のSDを用意しましょう。
歯ブラシ・歯磨き粉
旅行に必須のグッズが歯ブラシです。多くのホテルでは歯ブラシや歯磨き粉が備えられて、コンビニや薬店などでも購入できますが、品質の違いがあるので使い慣れた歯ブラシや歯磨き粉を持参するのがおすすめです。
歯磨きの際には、タイの水道水はうがい程度なら問題ないので、ミネラルウォーターを使う必要はありません。
シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・洗顔料
気温が高いタイでは普段より多くシャワーを浴びることがあります。多くのホテルではシャンプー、コンディショナー、ボディソープなどが備えられていますが、肌に合わない方は日本から持参するのがおすすめです。これらは家庭で使用しているサイズだと大きすぎるので、旅行用の小さいサイズを選びましょう。
化粧水・乳液・ボディクリーム
タイは日本よりも乾燥しているところが多いので、肌がカサカサにならないように、化粧水や乳液、ボディクリームなど使い慣れているものを持っていきましょう。滞在期間が短い場合は、トラベルセットのようなものがおすすめです。
日焼け対策グッズ(日焼け止め、帽子、ラッシュガード)
1年を通して30℃以上の気温のタイは日差しの強さも日本の比ではありません。長時間直射日光を浴びると日焼けして、肌の弱い方はやけどになることもあります。日焼け対策として、帽子やラッシュガードが効果的ですが、顏や首など直射日光が当たるところには日焼け止めをこまめに塗りましょう。
虫よけスプレー
年間を通して気温の高いタイでは蚊の発生が多く、デング熱やジカ熱などがあるので蚊に対しては敏感です。コンビニやドラッグストアなどでは1年を通して虫よけスプレーが売られていて種類も豊富です。このように、タイでも虫よけスプレーは簡単に購入できますが。肌に合わないか心配な方は日本で購入して持参しましょう。
防寒具
南国のタイ旅行で重宝するのが防寒具です。外気温は高くても室内やバス、電車などは冷房がかなり効いているので、長袖のシャツやウインドブレーカーなど持ち運びに便利な上着を持参することがおすすめです。また、飛行機も冷房が効きすぎていることがあるので、寒く感じたらいつでも着れるように、防寒具は機内持ち込みにしましょう。
水着
タイ旅行では、ビーチリゾートに行く予定がなくても持参したいのが水着です。タイは大きいホテルでなくてもプールが完備されています。バンコクのみの滞在の方でも、観光の合間に寛いだり、暑い体をクールダウンするのにプールは最適です。
タイ・バンコク旅行へ行く飛行機の荷物の注意点
飛行機の機内持ち込み荷物や、預け荷物には一定のルールがあり、機内持ち込み手荷物と預け荷物は持ち込めるものが異なります。ここでは、飛行機に持ち込む荷物のルールを紹介するので、旅行の荷物をまとめる前に確認しましょう。
預け入れ・機内持ち込み共にNG
機内への預け入れと持ち込みができない荷物はおもに可燃性がある危険物です。
おもな荷物の例
- 高圧ガス:ライター用補充ガス・コンロ用ガス・スプレー缶
- 引火性液体:オイルライター用燃料・ペイント類
- 火薬類:花火・クラッカー
- 可燃性物質:マッチ・炭
- 毒物類:殺虫剤・農薬
- 腐食性物質:液体バッテリー・水銀
預け入れOK・機内持ち込みNG
おもな荷物の例
- 刃物類:ナイフ・ハサミ・カッター
- 先の尖ったもの:キリ・ゴルフクラブ・野球バット
- 2個以上のライター:機内持ち込みできるライターは1個のみです。2個以上は預け荷物もできないので廃棄になります。
預け入れNG・機内持ち込みOK
おもな荷物の例
- 電子タバコ:持ち込みは可能ですが機内は全面禁煙です。
- モバイルバッテリー:ワット時定格量が100Wh以下であれば個数の制限はありません。*ワット時定格量が100~160Wh位内のものは1人2個まで持ち込みが可能です。
- ライター・マッチ:喫煙用の液化ガスライター、オイルライター、マッチは1人1個まで持ち込みが可能です。
液体物の持ち込みについて
液体品の機内持ち込みは容量と容器が決められています。
- 容器サイズ:1個あたり100ml(g)以下
- 液体を入れる復路の仕様:縦・横20㎝以下、容量1リットル以下のジッパー付き透明のプラ スチック袋
- 個数:1人1袋
※機内で必要な医薬品・ベビーフード・ミルクなど特別な食品等は透明のプラスチックの袋に入れなくても持ち込みができます。
保安検査に関するルール
飛行機に乗る際に必ず受けなければならないのが保安検査です。基本は手荷物のX線検査と、本人のボディチェックなど細かいルールが決められています。
- 通過締め切り時間:航空会社によって異なりますが搭乗時間の40分から60分前です。
- 機内に持ち込めないものの対応:カウンターに戻って預け荷物にするか保安検査場で荷物を放棄。
- スムーズに通過する方法:パソコンやポケットの中のスマホ、鍵、財布、身につけている貴金属、上着や靴はトレーに出す。
まとめ
タイ旅行に行く時はどんな荷物が必要で、何を着ていけばよいのか迷うのではないでしょうか。また、パスポートや航空券など旅行に必ず必要な物があります。本記事はタイ旅行の持ち物について紹介しましたので、忘れ物がないように出発前にしっかりチェックして、楽しい旅行を体験してください。