バンコクの観光スポットとして人気のチャトチャック・ウィークエンド・マーケット。ここは一日では回りきれないほどたくさんのお店があり、食べ歩きやマッサージなどもできる魅力たっぷりの市場。
周辺には公園やショッピングモールなど立ち寄りたいスポットも豊富にあります。この記事では、チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの攻略法から周辺の観光スポットを詳しく紹介します。
チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットとは
チャトチャック・ウィークエンドマーケットは週末に開催されるバンコクで最大の公設市場です。ここでは、マーケットの情報を詳しくお伝えしますので、ショッピングや観光の参考にしてください。
基本情報
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットは、1982年に設立された周囲約1.5㎞、敷地面積が約1.13㎞という東京ドームの約2個分もある広大な市場です。市場の中は、ファッション、アクセサリー、雑貨、食器、アンティーク、ペット、飲食など8つのゾーンに分けられて約15,000のお店が軒を並べています。
さらに、27のセクションがあり、セクション1はアンティーク、セクション2〜4は若者向けファッションとアクセサリーなどセクションごとにアイテムが分かれています。
一日で全部のお店を見て回るのは不可能なので、気になるセクションを中心に回りましょう。
アクセス方法
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットは、バンコク中心部のスクンビットやシーロムの北に位置しています。最寄り駅は、BTS(高架鉄道)スクンビット線はモーチット駅1番出口右方向から徒歩約5分、MRT(地下鉄)ブルーラインのチャトチャックパーク駅1番出口から右折で徒歩約4分、ガンペーンペット駅2番出口は目の前には市場が広がっているので最もアクセスが最も便利です。
営業時間
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットは、一部のお店は金曜日も営業していますが、基本的には名前の通り土・日のみの営業です。営業時間は午前9時から午後6時までとなっていますが、オープン直後は開いてないお店があるので、午前10時頃から回るのがおすすめです。
また、水曜と木曜日には植木市が開催されます。盆栽や鉢植えやか造花以外にもかご製のバッグやポーチ・コースターなどがあるので、バラマキ用のお土産が見つけられます。
チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット注意点
広大な敷地のチャトチャック・ウィークエンド・マーケットでは、効率的にショッピングをしないと一日では回りきれません。また、魅力的なグッズがたくさんあるので買いすぎてしまいがちですが、荷物を持って歩くのも大変です。ここでは、このようなチャトチャック・ウィークエンド・マーケットでのショッピングについての注意点を紹介します。
ショッピングの注意
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットは週末限定とはいえ、市場を訪れる人は20〜30万人もおり、通路は迷路のように入り組んでいるため、お目当てのグッズを見つけるにも苦労します。効率よく探すには事前にマップを入手して、見たいカテゴリーのスポットを絞っておくのがおすすめです。マップは、各入口の係員にお願いすればもらえます。
待ち合わせ場所
お友達などとの旅行の際、お店がたくさんあるチャトチャック・ウィークエンド・マーケットでは、探したいものが違う時は待ち合わせの場所と時間を決めてそれぞれ目的のお店を回る方が効率的です。
待ち合わせ場所として最適なのが、市場のシンボル「時計台」です。大通りや通路からは時計台の位置を確認することはできませんが、市場の中心に位置しているため何処からも行きやすく、同じような建物はないので間違うこともありません。
荷物を日本に送る
たくさんのお店が軒を並べて、魅力的なグッズがあるチャトチャック・ウィークエンド・マーケットでは予定以上に買い物をしがちです。しかし、荷物のことを考えると欲しいものも我慢してしまうのではないでしょうか。
そんな時には、宅配便を利用して日本に荷物を送ることができます。セクション18の大通りに面したところには「佐川急便」があるので、市場で購入した荷物はここから送りましょう。
日中の暑さに注意
ショッピングをする際に注意したいのが暑さです。市場の大通りは日差しを遮るものがないので、日本とは比較にならないタイの強烈な日差しを浴びながらのショッピングは、体力を消耗します。通路にはエアコンが効いているお店もありますが、観光客がたくさんいるので半端な蒸し暑さではありません。
このような暑さの中で探し物に夢中になりすぎると熱中症になることがあるので、暑さ対策として、適度な水分補給と休憩を取りながらショッピングをしましょう。
チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットのエリア紹介
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットは、観光客に分かりやすいようにセクションごとにエリアが分かれています。ここでは、市場のエリアについて分かりやすく解説します。
お土産エリアの特徴
バラマキ用のお土産を探すなら、市場の中央に位置する時計台周辺のセクション21〜26のエリアです。ここには、タイ文字や象が描かれたポーチなどの小物からシルバーアクセサリー、サンダルや個性派バッグなどかわいい女子向けファッション雑貨のお店が集まっているので、バラマキ用のお土産が見つかります。
お土産探しを後回しにすると、時間がなくて買い忘れや思ったグッズが買えないことがあります。まずは、自分で目当ての商品を探す前に、このエリアでお土産品を見つけましょう。
ファッションエリアの特徴
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットで最も人気なのがファッションのお店です。ファッションのお店は各セクションにあるので、どうやって見つければ良いのか分からないほどたくさんあります。
その中でも、最新のファッションウェアを販売しているお店が集まっているエリアが、MRTやBTSの駅から近いセクション1〜4です。ここには、メンズやレディースの最新のファッションから外国人観光客に人気のタイパンツ、おしゃれなアクセサリーやバッグ、サンダルなど、日本では見つけられないデザインのファッショングッズがあります。
雑貨品エリアの特徴
旅行のお土産はファッションだけでなく、タイならではの食器や雑貨も人気です。これらのアイテムは、MRTガンペーンペット駅から市場に入り、左へ進んだセクション17〜25あたりには日用雑貨や食器、ドライフラワーなどのお店があります。
ここには、タイで使われているかわいいホーロー製品のお弁当箱や、ミルクポットなど日本で普段使いできるグッズがあります。中でもおすすめなのが、綺麗な薄緑が特徴のチェンマイの伝統工芸品の「セラドン焼き」や華やかな美しさが特徴の「ベンジャロン焼き」などタイならではの陶器です。
キッズエリアの特徴
タイ旅行では、ご自身だけのお土産でなくお子様のウエアやグッズも探してみましょう。子どものウエアは、大人のファッションエリアと同じ1〜4にベビーや子供服、ビーチサンダルなどのお店があります。また、日本のアニメキャラクターフィギュアのお店もあるので、お子様の好きなキャラクターが分かればぜひお土産に購入したいですね。
さらにセクション17〜20には、タイ北部地方の民族衣装やムーミンなどのイラストをあしらったキッズ向けのポーチやバッグのお店があります。
食事エリアの特徴
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットは、飲食店やレストランがたくさんあります。飲食店は市場の中に点在していますが、中でも人気なのがセクション8で大きな釜が目印のチャトチャック名物のパエリアのお店です。そのほかにも、セクション19〜25周辺には飲食店やレストランが集まっています。エアコンの効いたお店もあるので、休憩をしておいしい料理を堪能しましょう。
チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットの楽しみ方
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットはほかの市場と比べても、お店の数や販売する商品アイテムが群を抜いており、丸一日いても飽きないバンコクを代表するショッピングスポットです。
広大な市場のため、楽しくショッピングをする前に情報を知ることが重要です。ここでは、チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの楽しみ方をお伝えします。
食べ歩き
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの楽しみはショッピングですが、イートインのお店がたくさんあるので、食べ歩きをしながらお店をのぞいてみるのも、この市場ならではの醍醐味です。
特に充実しているのが飲み物で、ビールやコーラはもちろん、タイで人気のスイカのスムージーやオレンジジュースからタイティーまで販売しています。
お腹が空いた時には、ハンバーガーやサラパオ(肉まん・あんまん)、ケバブなどもあるので食べ歩きをしながらショッピングを楽しみましょう。
時間帯
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの営業時間は午前9時から午後6時ですが、あまり早く行き過ぎると目当てのお店がまだ開いてないことがありますので、午前10時頃に到着するのがおすすめです。
午前中は1時間ほど外周の大通りを回って、お店や待ち合わせ場所などを確認しましょう。11時頃からはお土産や目当てのグッズの買い物を済ませて、午後からは食事やお店を周りながらの食べ歩き、疲れたらマッサージで体を癒すことができます。
動きやすい服装
一日中強い日差しと高い気温の中で広い敷地を歩き回るので、快適にショッピングをするには服装も気をつけましょう。
必須アイテムとしては、帽子とスニーカー、ポーチなど日差しをさえぎり歩きやすい服装です。また、サングラスがあると午後は西日になるので、ファッションやアクセサリーのお店が多い2〜4のセクションを見て回る時に役立ちます。
注意点としては、この市場ではスリの被害が報告されているので、財布などはお尻のポケットに入れず、ポーチは体の前で持ちましょう。
値引き交渉
バンコクのナイトマーケットや露店などでは、多くのお店が値引きに応じてくれます。この市場でも値引きに応じてくれますが、すべての商品を値引してくれるわけではありません。ひとつ100バーツ程度の商品を6つ購入したら1つは無料、1,000バーツ以上もする商品なら1割引きなど購入する商品の価格や数量によって値引き交渉は異なります。
低価格の商品を10〜20バーツの値引き交渉するのもスマートではないので、無理な交渉は慎みしましょう。
フットマッサージ
ショッピングで歩き疲れたら体験したいのがマッサージです。ここには、マッサージのお店があるのでフットマッサージを受けることができます。お店のエリアはセクション16・18・21などファッションのお店が多いところの大通りや通路にあります。
料金はどのお店も同じで1時間で350バーツ(約1,500円)で、スクンビットやシーロムなど繁華街のお店とほぼ同じです。マッサージが終了後には、マナーとして料金とは別にマッサージ師の方には50〜100バーツ(約210円〜420円)のチップを渡しましょう。
チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット付近のおすすめ観光スポット
チャトチャック・ウィークエンド・マーケット周辺には広大な敷地に子どもが楽しめる施設が併設された公園や、エアコンが効いた綺麗なショッピングモールなどがあります。
ショッピングが終わったら、これらのスポットも訪ねてみましょう。
チャトチャック公園
チャトチャック公園は、チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの北側に位置する、1980年に完成したバンコクで最も古い公園のひとつ。
この公園は都心にありながら静かな環境で、大きな池や緑の芝生があり、1年を通して綺麗な花が咲き乱れ、小さな博物館やタイの蒸気機関車などがあります。
朝夕は、遊歩道で散歩やジョギングをする人たちや、ブランコなどで遊ぶ子どもたちの姿、池の周りの木陰では芝生にシートを敷いて横になっている人たちが見られます。
- 営業時間:午前5時30分~午後9時
- 休業日:なし
- 料金:なし
- アクセス:BTSモーチット駅、MRTチャトチャックパーク駅の改札から徒歩約2分
クイーン シリキット公園
クイーンシリキット公園は、チャトチャックエリアの公園のひとつで、1992年にクイーン・シリキットの生誕60周年を記念して設立されました。
12万㎡にも及ぶ広大な公園は、2,000種以上の植物が生息するタイ有数の植物園に指定されています。公園内には、ジムやテニスコート、レンタサイクルが可能なサイクリングコースやカフェなど豊富なアクティビティスポットがあります。緑の木々や花々など自然が溢れる美しい公園の中で、リフレッシュできる都会のオアシスです。
- 営業時間:午前7時~午後8時
- 休業日:なし
- 料金:なし
- アクセス:BTSモーチット駅から徒歩約7分
子供博物館
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの北側に隣接するこの博物館は、屋内外に子どもが楽しめる遊戯施設が満載です。
屋外には網を使ったジャングルジムなどのアスレチック施設や、噴水の出る水遊び場。屋内は0歳から12歳まで年齢別に遊べる3つの施設に分かれているので、0歳児から高学年まで楽しく遊べます。
受付ではパスポートを見せる必要があるので、忘れないようにしましょう。
- 営業時間:午前10時~午後4時
- 噴水は出る時間が決められて、屋内施設は1日数回の清掃時間があります。
- 休業日:月曜日
- 料金:なし
- アクセス:BTSモーチット駅から徒歩約10分
ロットファイ公園
この公園は、元はタイ国鉄のゴルフ場という所に設立された公園です。正式名称はワチラベンチャタート公園ですが、ロットファイ(鉄道)公園の名で親しまれています。公園は元ゴルフ場というだけあり、池や起伏がある楽しい地形です。緑いっぱいの公園には使われていない列車や蝶の庭と昆虫館、子供用のプールなどがあります。
一周約3㎞の自転車専用のサイクリングロードでは、大人用から子供用までそろった有料のレンタルショップがあるので、自転車をレンタルして心ゆくまで緑いっぱいの公園でサイクリングができます。
- 営業時間:午前5時~午後9時
- 休業日:なし(園内施設は月曜日休館)
- 料金:なし
- アクセス:BTSモーチット駅またはMRTチャトチャックパーク駅から徒歩約15分またはタクシー
バンコク バタフライガーデン&昆虫館
ロットファイ公園の中で、サイクリングの立ち寄りスポット的なスポットに位置する施設で、館内にはミニシアターや蝶の写真・剥製が整然と並べられた展示室があります。展示室の外の高さ約15mのドーム型の温室には蝶が放し飼いされて、生息するための花や草、樹木などが設置されています。蝶の数はそれほど多くないですが、日本では見られない、南国タイならではの珍しい蝶も見ることができます。
- 営業時間:午前8時30分~午後4時30分
- 休業日:月曜日
- 料金:なし
- アクセス:BTSモーチット駅またはMRTチャトチャックパーク駅から徒歩約15分
オートーコーマーケット
このマーケットは、チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの道路の向かいに位置して、タイ農業協同組合の経営の下、生鮮品を中心に扱っています。ここで販売される生産物は、タイ各地から取り寄せたマンゴーやドリアンなどの高級果実をはじめ、選りすぐりの商品が並べられているので、地元の人たちにも品質は間違いないと評判です。
この市場ではマンゴーのお店が有名ですが、生の果実は日本に持ち込めませんので、タイにいる間に食べる分だけを購入しましょう。
- 営業時間:午前6時~午後8時頃まで
- 休業:なし
- アクセス:MRTガンペーンペット駅からすぐ
チャトチャックプラザ
何でも売っているバンコク最大のチャトチャック・ウィークエンド・マーケット。このマーケットの西の端に位置する高級感のあるハイセンスな雑貨や家具、絵画からペットまで売っているのが通称「JJ PLAZA」といわれるチャトチャックプラザです。
ここには、ホテルやレストランで見かける花器やお洒落なランプシェードからカラフルなクッションなどお部屋に飾ってみたいものが溢れています。また、ペットゾーンには小鳥やウサギから人よりも大きい大型犬まで販売されています。
- 営業時間:午前9時~午後6時
- 休業日:月曜日
- アクセス:MRTガンペーンペット駅から徒歩約10分
MIXT Chatuchak(ミックス チャトチャック)
MIXT Chatuchakはチャトチャック・ウィークエンド・マーケットとチャトチャックプラザの間に、2019年にオープンしたショッピングモールです。3階建ての細長い館内にはレディース・メンズ・キッズファッション、雑貨、アクセサリー、宝石などのお店があります。
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットと同じようなジャンルの商品を販売していますが、館内は冷房が効いており、レストランもあるので快適なショッピングや食事ができます。
- 営業時間:午前10時~午後10時
- 休業日:なし
- アクセス:BTSモーチット駅から徒歩約12分
まとめ
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットはお店の入れ替わりが激しいので、事前にネットで情報を調べても、行った時にはお目当ての店がなくなっていることもしばしばあります。その分魅力的なお店もオープンしているので自分に合うグッズを見つけるのもこの市場の楽しみ方です。
広大な敷地にたくさんのお店があるので、いろいろ探索してお気に入りのグッズを見つけてください。