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タイ・バンコクの言語は「タイ語」英語は通じるの?

タイへの旅行では、英語や簡単なタイ語を話してみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで気になるのは、タイ人の英語力とタイ語の覚え方ではないでしょうか。英語でタイ人と意思疎通や、タイ語が話せれば旅行がより楽しくなります。この記事は、これからタイ旅行をお考えの方にタイ人の英語力と、旅行に役立つ簡単なタイ語会話を紹介します。

目次

タイで英語はあまり通じない

タイは英語のレベルが低い国と言われています。そのようなことを聞くとタイでは英語はほとんど通じないと思いがちです。では、タイの英語教育レベルと、タイ語でコミュニケーションをとるにはどのようにすればよいのでしょうか。

公用語は「タイ語」である

タイの公用語はタイ語が使われていて、隣接するミャンマーやカンボジア、マレーシアの国とは全く異なる言語です。また、ラオス語はタイ語と似ていてイサーン地方北部ではラオス語を理解する人たちもいます。

タイ語には日本と同じような方言があります。代表的な方言は東北部のイサーン語、北タイ語、南タイ語などがありますが、標準語としてはアユタヤ地方の方言が使われています。

英語を必修科目にしている

タイでは英語は必修科目として幼稚園から習っていますが、英語教育のレベルはそれ程高くはありません。その理由は、英語教師のレベルが高くないため、生徒が英語を覚えられないことにも原因があります。

また、学校によっては英語で数学や理科、社会などの授業を行うイングリッシュプログラムを行っていますが、授業に追いつけず、タイ語の授業に切り替える生徒が多いのが現実です。

指さし会話帳は必須アイテム

タイ旅行の時には、「指さし会話帳」のアイテムを指さしながら会話をしてみましょう。指さし会話帳」を使えば語学が苦手な方でも簡単に会話ができるので、言葉が通じなくてもタイ語で書かれているアイテムを見せれば、タイ人とコミュニケーションをとれます。

おもなアイテムは、あいさつ、移動、食事、買い物などに分かれているので、シチュエーションに合わせて使ってみましょう。

簡単なタイ語を覚えておこう

旅行の時にタイ文字まで覚えるのは大変ですが、簡単な単語を覚えておくと便利です。

覚えておくと便利な単語

こんにちは:男性サワディ―クラップ・女性サワディ―カー

ありがとうございます:男性コップンクラップ(カー)

私:男性ポム、女性チャン(デチャン)、友達:プーアン

私の名前は~です:男性ポムチュー~クラップ女性チャンチュー~カー私は日本人です:ポムコンイープンクラップ(カー)

~行きたい:ヤークパイ~

~ティナイ~はどこですか:駅:サタニー空港:サナンビーンレストラン:ラーンアハーンホテル:ロングレーム病院:ロンパヤバーン市場:タラ―ト

これ(あれ)はいくらですか?:ニー(ナン)タオライ

タイ語の4つの特徴

タイ語の特徴を理解しておくと覚えやすいです。ここでは、タイ語の4つの特徴について解説するのでしっかり覚えましょう。

男性、女性言葉がある

男性言葉:ポム(私)、末尾クラップ

女性言葉:チャン・デチャン(私)、末尾カー

尚、翻訳で他の言語からタイ語に翻訳すると女性言葉になることが多いので、男性言葉と女性言葉の特徴を覚えて会話の時は注意しましょう。

独特なイントネーション

日本人がタイ語を話そうとする時に戸惑うのは独特のイントネーションです。タイ語のイントネーションは「声調」と言われる音の変化をマスターする必要があります。

声調の種類は、音を上げる、下げる、下げて上げる、上げて下げる、そのままの5つがあります。声調の記号は子音の上に付けられて4種類です。この声調でタイ語のイントネーションが作られています。

タイ語は母音と子音の数が多い

タイ語の母音の数は44でしたが、現在はそのうち2つの母音は現在使われていません。子音は34ですが、どちらも日本語と比べて圧倒的に多いのが特徴です。

タイ語の子音は日本語の「いろはにほへと」のように並べられているのが「コーカイ」です。コーカイの子音には「カ」や「サ」、「タ」など同じ音で異なる音域があり、それぞれ文字も異なります。

母音は、短母音と長母音があり「イア」、「ウア」、「アウ」など日本語にはない特殊母音があります。

タイ語は豊富な単語数で言葉が成り立つ

日本語の多くは語尾で助動詞や否定、疑問、未来や過去を表現しますが、タイ語の文法では、それぞれ単語で表現します。

日本語とタイ語の言葉の比較

日本語:私はタイに行きたい。

私はタイに行きたくない。

タイ語:ポム(チャン)+ヤーク+パイ+イープン

ポム(チャン)+マイ+ヤーク+パイ+イープン

このように、日本語では語尾で表現を変えますが、タイ語では単語が変化します

タイの人の英語力

タイ旅行で気になるのはタイ人の英語力です。タイ語を覚えるにはハードルが高いので、簡単な英語が通じれば困った時に役立ちます。ここでは、タイ人の英語力について解説します。

タイにおける英語の普及率

タイ人の世界英語能力指数は100ヵ国中74位で、日本の53位よりも低い結果になっています。この結果では、日本より英語が通じないと思いがちですが、首都バンコクは日本の東京よりも圧倒的に英語が通じます。一方、外国人観光客が訪れない地方では英語はほとんど通じません。

英語は学校で覚えた人だけでなく、外国人観光客が利用する商業施設で働いて覚えた人たちもいます。

タイ・バンコクで英語が通じるスポットとエリア

バンコクで英語が通じるスポット

空港、銀行・両替所、ホテル、欧米人が利用するレストラン・バー、ショッピングモールのインフォメーションやショップ、スターバックス(採用時に英語は必須です)、BTSやMRTなど鉄道の改札窓口、病院。

英語が通じにくいスポット

タクシー・路線バス、コンビニ、日本食のレストランや居酒屋、名門コース以外のゴルフ場(キャディ)、警察。

バンコクで英語が通じやすいエリア

スクンビット、サイアム、シーロムなどは外国人観光客や居住者が多いため、コンビニやファストフード店などでも英語が通じます。

タイの人が話すタイ語の特徴

タイ語の特徴は、日本語にはない母音と声調があるので日本人にとっては難しい発音です。文法は、男性と女性で違いがあることと、日本語のように「に、を、は」などの助詞がなく、英語のように動詞が変化することないため文法を覚えれば比較的覚えやすい言語です。ここでは、タイ語の特徴について解説します。

発音

日本人がタイ語を話す時に難しいのは独特の発音です。タイ語をカタカナにした発音では通じません。ここではタイ語の独特な発音について紹介します。

タイ語の子音は3つの音域に分かれて、同じ「カ」でも音域によって文字は異なります。

母音は「ア」のような短母音と「アー」のような長母音、「イア」「ウア」のように2つの母音からなる重母音があります。

子音の種類

3種類の子音:低子音23文字・中子音9文字・高子音10文字

母音の種類

2種類の母音:15個の短母音・11個の長母音、8個の重母音

基本の文法

タイ語は主語+否定・未来+助動詞+動詞+目的語+完了・疑問+語尾の順番で英語に近い文法です。

文例

1.主語+未来+動詞+目的語+語尾

明日私は日本に行きます:プルンニ―(明日)+ポム(チャン)+ジャ+パイ+イープン

2.主語+否定+助動詞+動詞+目的語+語尾

私はタイに行ったことがない:ポム(チャン)+マイ+クーイ+パイ+ムアンタイ

3..主語+助動詞+動詞+目的語+疑問+語尾

あなたはお酒を飲みたいですか?:クン+ヤーク+ドゥーム+ラオ+マイ

4.主語+助動詞+動詞+目的語+過去+語尾

私はご飯を食べたくないです:ポム(チャン)+マイ+アウ+ギン+カーウ

※否定形と疑問文はどちらもマイを使いますがタイ文字では否定形はไม่、疑問文はไ้หมです。否定形は低子音、疑問形は高子音で、日本語のカタカナでは同じマイですがタイ語では文字も違います。

語尾に「ナ」、「クラップ」、「カー」がつく

日本語に敬語があるようにタイ語にもあります。その言葉は末尾に付ける「ナ」、「クラップ」、「カー」です。クラップは男性が使う末尾で、「カー」は女性が使います。

ありがとうがコップンで、ありがとうございますがコップンクラップ(カー)になります。

「ナ」は親しい間で使われる単語でファンディー(ナ)は直訳で「良い夢を」、日本語では「おやすみなさい」という意味です。

バンコクのシチュエーション別の英語理解度

バンコクではシチュエーションによってタイ人の英語理解度が異なります。ここでは、標準的なシチュエーション別の英語理解度を紹介します。

大卒、大手会社員のタイ人

1.大卒の英語理解度

大学のレベルにもよりますが、チュラロンコン大学やタマサート大学などの国立上位大学では英語での授業があり、私立のアサンプション大学はすべての授業が英語で行われるので、学生は流暢に英語を話します。その他の大学も英語を重視しており、大学でタイ人同士でも英語で会話している学生もいます。このように、タイの大学生の英語の理解度は日本の大学生より高い学生が多いです。

2.大手会社員のタイ人

タイは東南アジアでは、シンガポール、香港に並ぶ学歴社会の国です。大手会社は上位の大学を卒業しないと入社できませんので、上位の大学を卒業した学生に入社します。さらに、日系企業を含む外資系企業などでは仕事で英語が使われるため、英語の理解は必須です。

バンコク市内のホテルやレストランのスタッフ

バンコクのホテルのスタッフは、レセプションやポーターなどは英語を理解できます。レストランは、外国人観光客が利用するお店のスタッフの多くは英語を理解しますが、観光エリア以外のレストランでは英語が理解できるスタッフは少なく、ほとんどのスタッフは簡単な英語が理解できる程度です。

バンコク市内にあるカフェなどの店員

外国人観光客の多いスクンビット、サイアム、シーロムなど繁華街の店員は英語が理解できます。その他のエリアはレストランのスタッフと同じ程度です。スターバックスのスタッフはエリアに関係なく英語の理解が必須です。

バンコク市内のコンビニの店員

レストラン、カフェのスタッフと同程度の英語理解度のレベルです。繁華街のコンビニの店員の多くは英語を理解しますが、その他のエリアのお店のスタッフはほぼ英語は理解できません。

タイ・バンコク旅行に役立つタイ語会話表現

バンコク旅行で現地の人と会話をする時には「指さし会話帳」や「翻訳アプリ」を使うと便利ですが、簡単な会話ならタイ語のフレーズを覚えておきましょう。ここでは旅行に役立つタイ語の表現を紹介します。

「〜したい」

「ヤーク」を使用します。

1.~に行きたいヤーク+パイ+~

2.~を予約したいヤーク+ジョーン+~

3.~を買いたいヤーク+スー+~

「〜してください」

「ガルナー」を使用します。

1.お皿を交換してくださいガルナー+ぺリアン+ジャーン

2.両替してくださいガルナー+レークグン

3.ここで待ってくださいガルナー+ロー+ティー+ニー

「〜しないでいいですよ」

否定形の「マイ」と、〜しなければならない「トン」を使用します。

1.あなたは行かかなくていいですよクン(あなた)+マイ+ジャムペン(必要)+トン+パイ

2.あなたはお金を支払はなくていいですよクン+マイ+ジャムペン+トン+ジャイ(支払う)+グン

「〜はこの辺にありますか?」

この辺「テウニー」、ある「ミー」、疑問形「マイ」

1.この辺に日本食レストランはありますか?テウニー+ミー+ラーンアハーンイープン+ロー

2.この辺に銀行はありますか?テウニー+ミー+タナカーン+ロー

3.この辺に病院はありますか?テウニー+ミー+ロンパヤバーン(病院)+ロー

「〜できますか?(してもいいですか?)」

1.見てもいいですかドゥ―+ダイ+マイ

2.食べていいですかギン+ダイ+マイ

3.タクシーに乗っていいですかクン(乗る)+ロットテクシ―+ダイ+マイ

「これよりもっと〜のはありませんか?」

1.これよりもっと安い(高い)ものはありますか?ミー+アライ+トゥーク(安い)・ぺーン(高い)+ニー+イック(もっと)+マイ

2.これよりもっと小さい(大きい)ものはありますかミー+アライ+レック(小さい)ヤーイ(大きい)+ニー+イック+マイ

「〜ください」

1.あなたの名前を教えてくださいガルナー+ボーク(教える・告げる)チュー(名前)+コーン(~の)+クン(あなた)

2.ホテルの住所を教えてください

ガルナー+ボーク+ティーユー(住所)+コーン+ロングレーム(ホテル)

3.料理は辛くしてください

ガルナー+タム(作る)+アハーン料理+ミー+ロース(味)+ペット(辛い)

「先に〜をください」

1.先にお金を払ってください

ガルナー+ジャイ+グン+コーン(先)

2.先にあなたの名前を書いてください

ガルナー+キアン(書く)+チュー(名前)+コーンクン(あなたの)+コーン

3.先に食べてください

ガルナー+ギン+コーン

「無料ですか?」

1.これは無料ですか?ニー+フリー(無料)+ロー

2.この飲み物は無料ですか?

クルンドゥーム(飲料)+ニー+フリー+ロー

「ちょっと、待ってくれますか?」

ガルナー+ロー(待つ)+サックルー(ちょっと)

「いくらですか?」

この値段はいくらですか?ラーカー(値段)+二―+タウライ(いくら)

「何個入りですか?」

タイ語の類別詞は形によって異なります。

小さいもの個「アン」・人「コン」・衣類(着)「トゥア」・紙「ペン」・切れ「チン」

箱「クラン」・コップに入ったもの「ゲオ」・組(セット)「チュット」

1.このお菓子は何個入りですか?カノム(お菓子)+ニー+ミー+ギーアン

2.この薬は何個入りですか?

ヤー(薬)+ニー+ミー+ギー+チン

「テイクアウトにお弁当にしてください」

ガルナー+タムビント―(弁当を作る)+サムラップ(受け取る)+ナムマンクラップバーン(家に持ち帰る)

まとめ

タイ人の英語力と旅行で使える簡単なタイ語について解説しました。タイ人全体の英語の理解度は日本よりも低いレベルですが、バンコクは外国人旅行者が利用するエリアの商業施設や交通機関では英語が通じます。

また、旅行で使える簡単なタイ語も紹介しましたが、タイ語独特の音域や声調があるので日本語の発音では通じません。単語や短い文章を覚えて英語を交えて会話をすることもできるので、今回紹介したタイ語を使ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

タイ旅行でさまざまな都市をバックパックひとつで旅をする。プーケットにてスキューバダイビングのインストラクター資格を取得。バンコク在住歴は10年。

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