タイでも日本米が手に入るし、そんなに高くありません。やはり日本人には日本米が口に合っています。でもせっかくタイに住んでいるので、安いタイ米を食卓に加えたい!そんな願いのもと、試行錯誤の末、見つけました!おいしいタイ米の食べ方。
タイ米を おいしく食べるといえば、チャーハンなどを思い浮かべるかもしれませんが、それだけではないですよ。
タイ米の主な種類と、 おいしく食べるコツを紹介したいと思います。
※1バーツ=3.4円
タイ米の主な種類
カオニヤオ(タイのもち米)
「Sticky Rice」と記載されています。日本ではもち米を餅にしないで食べる食べ物といえば、「おはぎ」。食事というよりはスイーツですよね。
タイでも、もち米はスイーツとして食べる習慣があります。「カオニヤオ・マムアン」はマンゴーと一緒に食べるメニューです。また、そのままココナッツアイスクリームなどにもトッピングしてあります。
それでもタイ人は、カオ二ヤオを基本は食事として食べます。唐揚げや豚肉の炭火焼きを、ひと塊のカオニヤオと一緒に屋台で買って、手軽に空腹を満たすタイ人をよく見かけます。
手でちぎり取ったカオ二ヤオに、ピリ辛のソムタムの漬け汁を染み込ませて食べたりもします。
カロリー、糖質ともに、もち米は白米の約1.2倍(炊いた状態で比較)。カロリーがすこし気になります。
ホーム・マリ(ジャスミンライス)
「ホーム」とはタイ語で「香り」。独特の香りがします。この香りは、日本米を食べ慣れている日本人には、いい香りとは思えないかもしれないです。
玄米のような香ばしさも少し感じられますが、どちらかというと古いお米のような匂いです。日本米ほどではないですが、粘り気があります。
ゴールデンフェニックス
一般タイ人が食べているお手頃な価格のものと、「ゴールデンフェニックス」という日本米並の値段のものがあります。「ゴールデンフェニックス」は袋もゴージャスです。
カオカオ(インディカ米)
いわゆるタイ米です。「Thai White Rice」と記載されています。匂いはほとんど無いですが、とにかくパサパサしています。100%カオカオのものと、ブレンドされているものがあり、種類はさまざまです。
タイ米の炊き方
圧力鍋で炊く
私はタイに来るときに、15年愛用の圧力鍋を持参しました。SEB(現在はティファール)の20年前の古い型ですが、使い慣れているのでこれで炊きます。日本米もずっとこれで炊いてきました。
タイ米も圧力鍋で炊くほうがふっくらしておいしいです。いくらかパサパサ感がなくなります。韓国人の移住者もそう言っていました。
ホーム・マリ(ジャスミンライス)の場合、水加減は日本米より少なめです。吸水させないほうが良いので、すぐに炊けるのは魅力です。
日本米に近い感じで炊くには
ホーム・マリ(ジャスミンライス)は、匂いが気になるものの、食感は悪くないです。日本米のように、そのままでも食べることができます。
カオカオ(インディカ米)をそのまま食べるのは……厳しいです。ただ、インディカ米は匂いが気にならないし、しかも安いので、なんとか食べられないものかと色々試してみました。
子どもたちが、日本米だと騙された炊き方!それは、カオカオ(インディカ米)と、カオニヤオ(もち米)を混ぜて炊く!です。
インディカ米ともち米を、2対1の割合で混ぜると、我が家では「日本米みたい!」の声が上がります。騙されるのはうちの子だけかもしれないですが……。
値段で比較!タイ米のすすめ
日本米の値段はばらつきがありますが、5キログラムで平均250バーツだとすると、
インディカ米:ジャスミンライス:日本米=1:2:3
これくらいの値段です。
カオニヤオ(もち米)は、カオカオ(インディカ米)より値段が少し高いくらいですので、この2つのミックスと日本米を比較すると、日本米の半値以下でタイ米が食べられることになります。
もち米だけだと重たい感じですが、カオカオと混ぜて炊くと、全体がほどよい粘りになります。これで日本米に近い炊きあがりだと、魅力的ではないでしょうか?
虫除けにタイ米が大活躍
アリは日本米が大好き。未開封のお米の袋にも侵入してきます!それにひきかえタイ米には目もくれません。日本米の保管には気を使いますが、タイ米は大丈夫です。もち米は別ですが……。
毎日タイ米を食べていると、蚊にも刺されにくくなります。長い移住者の話によると、蚊に刺されてもかゆみが治まるのがはやいのだそう。日本米ばかり食べていると蚊に狙われやすいですよ!
タイ米に合うタイ料理
おいしく食べられるといっても、やはりベストなのは、タイ米をタイ料理で食べることです。お米もその土地に合ったものなのだなと、つくづく思います。
カオパット(タイのチャーハン)
タイ米でカオパット(タイのチャーハン)を作ると、パラパラの仕上がりでおいしいのは、みなさんも承知のとおりです。でも毎日チャーハンも飽きるものです。
ガパオライス
「ガパオライス」は、ミンチ肉とホーリーバジルを、ナンプラーやオイスターソースで炒め、ご飯に載せて食べる料理。好みの野菜で好みの味付けをすれば、自分流ガパオライスが簡単にできます。
唐辛子で辛くしたほうが、タイ米には合います。カオダーオという揚げ目玉焼きを載せるのがタイスタイル。
そのほかにも、手軽に作れる「料理の素」がたくさん売られているので、色んな味を試してみるのも楽しいです。3〜4人分で15バーツほどで買えます。
グリーンカレーとか、ナンプラーの野菜炒めなど、辛くて味の濃い料理にはタイ米がとても合います。
まとめ
タイ米にもち米を混ぜる炊き方は、自分でも驚きの仕上がりでした。平成5年のコメ不足が記憶にある方も、先入観を捨てて一度試してみるのはいかがでしょう。
コメ不足の時、この炊き方を知っていたらあんなにつらい思いをしなくて済んだのにな……。ジャスミンライスは匂いがあるので、インディカ米で試してみることをおすすめします。
とはいえ、日本食に合うのはやっぱり日本米。みそ汁を食べるときはわたしも日本米を炊きます。
日本食も楽しみつつ、タイ米をおいしく食べることが出来たら、経済的、かつ彩りある食卓が楽しめますよ。