バンコクから北へ約80km、世界遺産にも登録されているアユタヤは、かつて栄華を誇ったタイの古都です。その中でも、ひときわ印象的なのが「ワット・ロカヤスタ」です。
巨大な寝仏が静かに横たわるこの寺院跡は、悠久の歴史を感じさせる神秘的なスポットです。アユタヤの歴史と文化を肌で感じながら、荘厳な仏像を目の当たりにする体験は、訪れる人々の心を打つことでしょう。
- タイイク(バンコクで人気のオプショナルツアーを見る)
タイイクでは高い満足度を誇るオプショナルツアーを多数掲載しております。いろんなオプショナルツアーがあるため、どれを選べばいいのか迷いますよね。
タイイクではバンコク在住のコンシェルジュが最適なプランを無料でお伝えしています。
利用無料で面倒な登録ナシ!LINEでサクッと質問できちゃいます。
ワット・ロカヤスタ概要

ワット・ロカヤスタは、アユタヤの旧市街に位置する仏教寺院の遺跡です。特に有名なのが、全長約37メートル、高さ約8メートルの巨大な寝仏です。この仏像はレンガと漆喰で作られており、白く美しい姿が特徴的です。
優雅に横たわるその姿は、涅槃(ねはん)に入る瞬間を表現しているとされ、仏教の教えを象徴しています。寺院自体はアユタヤ王朝の時代に建立されたものの、18世紀後半のビルマ軍の侵攻で破壊されました。しかし、寝仏は修復され、現在も多くの参拝者が訪れる聖地となっています。
ワット・ロカヤスタ観光ポイント3つ

ワット・ロカヤスタは、巨大な寝仏の迫力や、タイ仏教の信仰が色濃く残る雰囲気が魅力です。観光の際は、圧倒的なスケールの寝仏を間近で見たり、参拝者の祈る姿を通してタイの精神文化を感じたりすることができます。
また、周囲には多くの遺跡が点在しており、アユタヤ遺跡巡りと組み合わせることで、より深く歴史を堪能できるでしょう。

迫力満点の巨大寝仏
ワット・ロカヤスタの最大の見どころは、何といってもその巨大な寝仏です。全長37メートルに及ぶこの仏像は、アユタヤの遺跡群の中でも特に印象的な存在です。寝仏の顔は穏やかで微笑みをたたえ、見る人に安らぎを与えてくれます。
かつては寺院の一部だったこの仏像も、今では空の下に静かに横たわり、訪れる人々を迎えています。写真映えするスポットとしても人気があり、観光客が絶えません。
仏教信仰を感じる参拝風景
ワット・ロカヤスタは、単なる観光地ではなく、現在も信仰の場として多くのタイ人が訪れる場所です。寝仏の足元には花や線香が供えられ、参拝者たちは祈りを捧げます。
特に、オレンジ色の布が仏像の体に巻かれている光景は、タイ仏教の伝統を感じさせます。現地の人々が敬虔な気持ちで祈る姿を見ながら、タイの精神文化に触れることができる貴重な体験ができます。
周囲の遺跡巡りとセットで楽しむ
ワット・ロカヤスタはアユタヤ遺跡群の一角にあり、周辺には「ワット・マハタート」や「ワット・プラ・シー・サンペット」などの有名な寺院も点在しています。そのため、ワット・ロカヤスタを訪れる際は、周囲の遺跡巡りとセットで観光するのがおすすめです。
レンタル自転車やトゥクトゥクを利用すれば、効率よく回ることができます。歴史好きな方はもちろん、タイの古都の雰囲気をじっくり楽しみたい方にもぴったりのスポットです。
ワット・ロカヤスタ観光ベストシーズン

ワット・ロカヤスタを訪れるなら、快適に観光できるシーズンを選ぶことが大切です。タイは熱帯性気候のため、一年を通して気温が高く、特に乾季と雨季の違いが観光に大きく影響します。
観光のベストシーズンは11月から2月の乾季で、比較的涼しく過ごしやすい時期です。また、混雑を避けたい場合は、平日や雨季の合間を狙うのもおすすめです。
ベストシーズン
ワット・ロカヤスタを訪れるのにおすすめな時期は、11月から2月にかけての乾季です。この時期のアユタヤは、気温が25〜30℃程度と比較的涼しく、湿度も低めのため、快適に遺跡巡りができます。
特に朝や夕方は過ごしやすく、寝仏をゆっくりと眺めながら、荘厳な雰囲気を味わうことができるでしょう。また、12月にはタイの祝祭日が多く、街全体が華やかなムードに包まれるため、特別な雰囲気を楽しむこともできます。
観光客が少ない時期
混雑を避けて静かに観光を楽しみたいなら、5月から9月の雨季が狙い目です。特に6月から8月は観光客が少なく、ワット・ロカヤスタの寝仏をゆったりと鑑賞できます。雨季といっても一日中雨が降るわけではなく、短時間のスコールが多いので、午前中の観光を計画すると快適に過ごせます。
ただし、地面がぬかるんでいることもあるため、歩きやすい靴を選ぶと良いでしょう。また、3月から4月は暑季にあたり、気温が35℃を超える日も珍しくないため、炎天下での観光は避けた方が無難です。
ワット・ロカヤスタへの行き方

ワット・ロカヤスタへ行くには、まずバンコクからアユタヤまで移動し、その後アユタヤ市内の交通手段を利用する必要があります。バンコクからアユタヤまでは電車、バス、バン(乗り合いミニバス)、タクシーなどが利用でき、所要時間は1〜2時間ほどです。
アユタヤ中心部からワット・ロカヤスタまではトゥクトゥクやバイクタクシーが便利です。目的や予算に応じておすすめな移動手段を選びましょう。

交通機関を利用する
アユタヤ中心部からワット・ロカヤスタへは、トゥクトゥクやソンテウ(乗り合いバス)などの交通機関を利用するのが一般的です。トゥクトゥクは最も便利な移動手段で、市内の主要遺跡を巡る際によく利用されます。
ワット・ロカヤスタまでの料金は交渉制ですが、片道約100〜150バーツ、遺跡巡りの半日チャーターなら600〜1,000バーツ程度が目安です。ソンテウを利用すれば、1回10〜20バーツで移動可能ですが、決まったルートを走るため、最寄りの停留所から歩く必要があります。
バイクタクシー
アユタヤ駅やバスターミナル周辺にはバイクタクシーが待機しており、ワット・ロカヤスタへは10分ほどで到着します。料金は40〜60バーツ程度と手頃で、渋滞の影響を受けにくいのがメリットです。
1人旅や時間を節約したい人におすすめですが、安全面には注意が必要です。ヘルメットを貸してくれるドライバーもいますが、提供されない場合もあるため、利用の際は信頼できる運転手を選びましょう。暑い時期は日差しが強いため、帽子やサングラスを用意しておくと快適に移動できます。
レンタカー
アユタヤで自由に移動したいなら、レンタカーの利用も選択肢の一つです。市内にはレンタカー会社があり、1日800〜1,500バーツ程度で借りることができます。バンコクでレンタカーを借りて、アユタヤまで自分で運転することもきまですが、市内は交通量が多く、一方通行が多いエリアもあるため、運転に慣れていないとやや不便です。
ワット・ロカヤスタ周辺には駐車場があるため、車を停めてゆっくり見学することもできます。運転に自信がある人には便利な手段ですが、地図アプリを活用するなど事前の準備が大切です。

オプショナルツアーを利用
バンコク発のアユタヤ日帰りツアーを利用すれば、ワット・ロカヤスタを含む主要な遺跡を効率よく巡ることができます。ツアーの料金は1,500〜3,000バーツ程度で、専用車やバスで移動できるため、快適に観光を楽しめます。現地のガイド付きツアーなら、ワット・ロカヤスタの歴史や見どころを詳しく学べるのも魅力です。
アユタヤ市内発の半日ツアー(500〜1,000バーツ程度)もあり、時間が限られている場合でも効率的に観光ができます。特に初めての訪問や家族連れにおすすめの方法です。
ワット・ロカヤスタの見学方法
ワット・ロカヤスタは広大な遺跡群の中にあり、見学は比較的シンプルですが、寝仏の細部や周囲の雰囲気をじっくり味わうことが大切です。
巨大な寝仏を間近で眺めたり、写真を撮ったりするだけなら短時間で済みますが、周辺の遺跡群と合わせて巡る場合は1時間以上かかることも。見学後は近くのカフェで一息つくのもおすすめです。
ワット・ロカヤスタ観光に要する時間
ワット・ロカヤスタの見学にかかる時間は、訪れる目的によって異なります。寝仏を見て写真を撮るだけなら約15〜30分程度で十分ですが、細部をじっくり観察し、参拝をしたり、遺跡の歴史について学びながら歩いたりするなら40〜60分ほど見ておくとよいでしょう。
また、ワット・ロカヤスタ周辺にはワット・マハタートやワット・プラ・シー・サンペットといった有名な遺跡が点在しているため、これらを合わせて観光する場合は半日〜1日かかることもあります。暑い時期には、休憩を挟みながらゆっくり巡るのがおすすめです。
入場料、開館時間
ワット・ロカヤスタはアユタヤの遺跡群の中でも比較的自由に訪れることができるスポットで、入場料は無料です。遺跡の敷地は柵などで厳密に囲われているわけではなく、24時間見学できますが、夜間は周囲が暗いため、安全面を考えると早朝から夕方の間に訪れるのが良いでしょう。
特に朝は涼しく観光客も少ないため、静かに寝仏を鑑賞できます。なお、遺跡周辺にはローカルな飲食店やカフェが点在しており、休憩しながらのんびりと観光することもできます。
ワット・ロカヤスタ観光のマナーや注意点3つ

ワット・ロカヤスタはタイ仏教の聖地であり、多くの参拝者が訪れる場所です。観光を楽しむためには、マナーを守り、現地の文化を尊重することが大切です。
特に、服装や仏像への接し方、現地のルールを意識することで、快適で充実した観光ができます。また、遺跡の保存状態を守るための注意点も知っておくとよいでしょう。
服装とマナー
ワット・ロカヤスタには入場の厳しいドレスコードはありませんが、タイの寺院を訪れる際は、肌の露出を控えた服装が好まれます。特に女性は、肩や膝が隠れる服装が推奨されます。派手すぎる服や短すぎるパンツ、ノースリーブのトップスは避けた方が無難です。
また、仏像の前では騒がず、静かに見学することが大切です。タイでは仏像は神聖な存在とされているため、写真を撮る際も失礼のないように注意し、仏像に登ったり触れたりしないようにしましょう。
仏像への接し方
ワット・ロカヤスタの巨大寝仏は、多くの参拝者が花や線香を供えて祈りを捧げる場所です。そのため、観光客も敬意を持って接することが求められます。特に、仏像の頭部はタイでは最も神聖な部分とされており、決して触れたり、頭より高い位置に足を上げたりしてはいけません。
また、仏像の前で足を投げ出して座ることも失礼にあたるため、正座や足を横に流す座り方を心がけましょう。写真撮影の際も、仏像を背にしてポーズを取るのは避けるのがマナーです。
遺跡の保護と安全対策
ワット・ロカヤスタは歴史的な遺跡であり、長い年月を経て保存されている貴重な文化財です。そのため、遺跡を傷つける行為は禁止されています。寝仏の周辺には一部崩れやすい箇所もあるため、むやみに触れたり、登ったりしないよう注意が必要です。
また、周囲には日陰が少なく、暑い時期には強い日差しにさらされるため、熱中症対策として帽子や日焼け止め、水分補給を心がけましょう。雨季には地面がぬかるむことがあるため、滑りにくい靴を履くことも大切です。
まとめ
ワット・ロカヤスタは、アユタヤ遺跡の中でも特に印象的な巨大寝仏がある神秘的なスポットです。全長37メートルもの寝仏の穏やかな表情は、訪れる人々に安らぎを与え、タイ仏教の深い精神性を感じさせます。
周囲には他の遺跡も点在しており、歴史を存分に感じながら散策を楽しめます。訪れる際は、快適な気候の乾季(11月~2月)を狙い、朝の静かな時間帯に訪れるのがおすすめです。アユタヤの壮大な歴史を肌で感じに、ぜひワット・ロカヤスタへ足を運んでみてください。