タイではタイ語が公用語となっており、その文字もタイ独自のものが使用されています。バンコクなどの観光都市では英語を話せる人もたくさんいますが、地方に行くと英語が通じず、タイ語でしかコミュニケーションを取れない場合もあります。
しかし、現地の人とのやり取りを楽しむのも海外に滞在する楽しみの一つではないでしょうか。タイで生活を始める前に、日常でよく使うタイ語を覚えておきましょう。タイに住む私が便利なフレーズを厳選してご紹介します。
初対面の挨拶で使用するタイ語
タイで生活する上で一番に覚えなければならないのは、挨拶や自己紹介の言葉ですね。冒頭で述べた通り、バンコク市内であれば英語が話せる人も多いですが、英語で自己紹介するよりもタイ語でした方がタイの人たちから喜ばれます。
タイ語は話し手が男性か女性かによって言い回しが異なり、男性の場合は語尾がครับ(クラップ)、女性ならค่ะ(カァ)になります。
こんにちは
- 男性:สวัสดีครับ (サワディー ・クラップ/カップ)
- 女性:สวัสดีค่ะ (サワディー・カァ)
お会いできてうれしく思います
- 男性:ยินดีที่ได้รู้จักกัน ครับ(インディーティーダイルージャックガン・クラップ)
- 女性:ยินดีที่ได้รู้จักกัน ค่ะ(インディーティーダイルージャックガン・カァ)
私(僕)の名前は○○です
- 男性:ดิฉัน(ผม)ชื่อ○○ ครับ/ค่ะ(ディチャン(ポム)チュー○○○・クラップ)
- 女性:ดิฉัน(ผม)ชื่อ○○ ครับ/ค่ะ(ディチャン(ポム)チュー○○○・カァ)
まずは、基本の挨拶だけでも知っておくと便利です。
買い物で使用するタイ語(数字など)
買い物は、頻繁にタイ語を使用するシチュエーションの1つです。
いくらですか?
- เท่าไหร่ ครับ/ค่ะ(タオライ ・クラップ/カァ)
値段の数字がタイ語で返ってくるので、タイ語の数字も覚えておく必要があります。
数字
- 1=ヌン
- 2=ソン
- 3=サーム
- 4=シー
- 5=ハー
- 6=ホック
- 7=ジェット
- 8=ペェット
- 9=ガオ
- 10=シップ
20は例外的にイーシップと言いますが、それ以上の数字は30=サームシップ、40=シーシップなど、シップ(10)の前に数字をそのまま付けるだけです。
なお、11など2桁以上で末尾に1が付く場合は、その1を「エット」と発音します。11=シップエットとなります。それ以外は数字をそのまま付けるだけで、12=シップソン、13=シップサームです。
- 100=ローイ
- 1,000=パン
- 10,000=ムン
200、3,000、40,000なども同様にローイ(100)、パン(1,000)、ムン(10,000)の前に数字をそのまま付けるだけです。
99,999はガオムン・ガオパン・ガオロイ・ガオシップ・ガオとなります。
タクシーで使用するタイ語
タイ語を覚えていないと不便なのがタクシーです。運転手の中には英語が話せる人もいますが、田舎から出稼ぎで来ていてタイ語しか話せない運転手もたくさんいます。
まずは、行き先を伝えましょう。タイのタクシーには乗車拒否があり、行き先によっては乗せてくれないことがあります。
○○には行けますか?
- ○○ ไปได้ไหม?(○○・パイ・ダイ・マイ?)
乗り込んだらすぐに、メーターが動き出したか確認します。メーターが動いていないと、支払い時に高額を請求される恐れがあります。
メーターを使ってください
- ใช้มิเตอร์(チャイ・ミィーター)
知っている場所に行く際に使用するタイ語は以下です。
真っ直ぐ進んでください
- ตรงไป(トロンパイ)
左/右 に曲がってください
- เลี้ยวซ้าย(リアオ・サーイ/クワー)
ここで止めてください
- จอดตอนนี้(ジョッ(ト)・トンニー)
到着したら、メーターに表示された金額を支払いましょう。
レストランで使用するタイ語
ローカルの食堂や屋台などに行くと、英語が話せる店員がいない場合もあります。レストランで使用する簡単なタイ語を覚えておけば、どんなレストランや食堂でもチャレンジすることができます。
入店~支払いまでの流れをタイ語でご紹介します。
○○人、入れますか?
- ○○(数字)+คน ได้ ไหม? (○○コンダイマイ?)
メニューを見せてください
- ขอดูเมนูหน่อยครับ/ค่ะ (コードゥーメニューノイ・クラップ/カァ)
○○(料理名)をください
- ขอ○○(料理名)หน่อยครับ/ ค่ะ(コー○○ノーイ・クラップ/カァ)
これください
- ขอ อันนี้ครับ/ค่ะ(コーアンニー・クラップ/カァ)
料理名が分からないときには、メニューを指差して言えば伝わります。
お会計お願いします
- เช็คบิลหน่อยครับ/ ค่ะ (チェックビンノイ・クラップ/カァ)
とりあえず、これだけ覚えていれば安心です。
タイ語の方言
ここまでタイ語のフレーズをご紹介してきましたが、日本語にも方言があるように、タイ語にも地域ごとに方言が存在し、イントネーションや使用する単語などが異なります。
滞在するエリアの方言を覚えよう
例えば、タイの東北部イサーン地方で使用されている方言は、隣接するラオスの言葉と似ています。タイ語の標準語で「すごく美味しい」はอร่อย มาก(アロイマーク)ですが、イサーン地方の方言やラオス語ではแช่บอีหลี(セープイーリー)と言います。
イサーン地方だけでなく、北部、南部など地方ごとに言い方は違います。
また、先に述べたようにタイ語では語尾につける「〜です」という言葉が男性と女性で異なり、標準語では男性はครับ(クラップ)、女性はค่ะ(カァ)ですが、タイの北部チェンマイ地方では、女性はค่ะ(カァ)の代わりにเจ๊า(チャーオ)を使います。
標準語が使えるようになったら、滞在する地方の方言も覚えると、より現地に溶け込むことができますよ。
まとめ
タイ語の発音は声調があるので難しいと言われていますが、英語のような時制がなく、日常会話に必要な語彙数も日本語の5分の1とされているので、日本人にとって習得しやすい言語だと思います。
さらに、単語と単語をつなげるだけでも意味が通じることが多いです。
タイ語を話せた方が入ってくる情報量も多くなり、タイ人の友達もできやすくなります。まずは基本の日常会話を覚え、タイ生活をより充実したものにしませんか?