バンコクに住んでいると、日本にいる知人から「バンコクは何月に行くのがおすすめ?」と聞かれることがあります。
個人的には何月に来てもらっても楽しめると思いますが、「スコールや洪水にあいたくない」「暑い中でもできるだけ涼しい時期がいい」ということであれば、ベストシーズンはタイの「乾季(11〜2月)」になります。
今回は初めて乾季のバンコクを訪れる方向けに、おすすめの観光スポットや、旅行で気をつけたいことなどをご紹介します。
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バンコクでおおすすめの季節は乾季(11月〜2月)

気温
バンコクの乾季は11〜2月、この頃の平均気温は約26〜29℃です。
日によっては「寒い!」と感じることもありますが、普段30℃超えの気候で暮らすタイ在住者が感じる「寒い」は25℃くらいのことなので、基本的に東京の初夏と同じ気候と考えて良いと思います。
雨が降る日は少なく、清々しい晴天が続きます。
その他の季節
ちなみに3〜5月は暑季、6〜10月は雨季です。
暑季は肌がヒリヒリするほど暑く、近所を出歩くのもおっくうになります。
有名なソンクラーン(タイの正月・水かけ祭り)はちょうど暑季の中頃、4月にあります。
雨季は曇りの日が多く、日差しがそれほど強くないので外は出歩きやすいですが、1日に一度か二度大きなスコールがあります。
スコールが来ると道路は渋滞し、場所によっては冠水してしまうので、雲行きが怪しくなったら帰路を急ぎましょう。

バンコク旅行の服装

おすすめの服装
乾季に限らずですが、バンコクを訪れるのであれば下記の服装が良いでしょう。
- 半袖シャツ、タンクトップ
- 半ズボン、膝丈スカート
- 長袖の上着長ズボンやロングスカート、ロングワンピース
- 帽子 ・歩きやすい靴
基本的に日本の夏服と同じで大丈夫です。
注意点
しかし寺院など、場所によっては過度に肌を露出した服装が禁じられている施設もあります。
もし袖なしや膝上の衣類で訪れてしまった場合は、周辺で売られているショールや長ズボンを購入・着用しないと中に入れません。
また、バンコク市内の道は舗装されていても凸凹や穴が非常に多いです。
ヒールは危険なのでやめておきましょう。
高級レストランなど、ドレスコードがある場所に訪問予定がある方はその場にふさわしい服装も用意しましょう。
バンコクのおすすめの観光スポット

バンコクは歴史的建造物と近代的な都市文化が融合する魅力あふれる都市です。煌びやかな寺院や賑やかなショッピングエリア、活気あふれる市場、夜景を楽しめるリバーサイドエリアなど、多彩な観光スポットが揃っています。
初めて訪れる人もリピーターも、バンコクの多様な魅力にきっと魅了されることでしょう。

王宮、寺院
バンコク観光で外せないのが「王宮」と数々の美しい寺院群です。特に「ワット・プラケオ(エメラルド寺院)」は、タイで最も格式高い寺院として知られており、繊細な装飾と黄金に輝く建物が圧巻です。王宮内は約218,000平方メートルの広大な敷地を有し、その豪華さに圧倒されるでしょう。
また、涅槃仏で有名な「ワット・ポー」では全長46メートルの大仏が見どころ。さらに、チャオプラヤー川沿いの「ワット・アルン(暁の寺)」は、美しい陶器の装飾と夕暮れ時のライトアップが人気です。タイの人々の王室への敬愛や仏教への厚い信仰心を目にすることができるため、タイの歴史や芸術、風習に触れたい方におすすめのエリアです。
サイアム、シーロム、スクンビット地区
ショッピングに適したエリアです。サイアムは東京の原宿のような場所で、若者が多く流行の発信地です。
シーロムはビジネス街・歓楽街で、レストランやカフェ、屋台などが充実しています。
スクンビットは外国人居住者が多いエリアで、高級デパートなどがあります。日本人も多く暮らしています。
このエリアにはきれいなトイレがある商業施設が多いので、後述する「紙を流さないタイプのトイレ」に抵抗がある方には有難いですね。
市場(タラート)
タイ語で市場は「タラート」と言います。
数年前に比べ市内の屋台は規制で減ってしまいましたが、ウィークエンドマーケット、水上マーケット、ナイトマーケットなど、バンコクにはまだまだたくさんの市場があります。
涼しくてきれいなデパートやショッピングモールも良いですが、市場はタイの人々のエネルギーを感じることができるので、少なくとも1ヶ所は行ってみることをおすすめします。
アジアティーク・ザ・リバーフロント
アジアティーク・ザ・リバーフロントは2012年にオープンした比較的新しい観光名所です。市場、レストラン、ステージ、ムエタイなど「いかにもタイ!」というものが1ヶ所にまとまっています。
アクセス方法は無料のシャトルボートになります。有名なチャオプラヤ川をボートで渡れる点も楽しみなポイントですね。
こちらは16時オープンの施設なので、昼間はバンコク市内の観光をし、夜はアジアティーク・ザ・リバーフロントで楽しむのも良いでしょう。
基本情報
- 名称:アジアティーク(ASIATIQUE The Riverfront)
- 住所:Chareonkrung soi 72-76
- アクセス:BTSサパーンタクシン駅すぐの船着場から無料シャトルボートで10分。ボートの営業時間は16〜23時半。
- 営業時間:16時〜深夜
- 公式サイト:http://www.asiatiquethailand.com

バンコク旅行で知っておきたい雑学

バンコク旅行をより快適に楽しむためには、現地ならではの文化や習慣を知っておくことが大切です。日本と異なるルールやマナーに戸惑うこともありますが、事前に知っておけば安心です。
ここでは、バンコク旅行前に知っておきたい雑学を紹介します。
酒
タイではお酒に関する法律が厳しく、販売や飲酒時間が法律で規定されています。一般の商店やスーパーマーケットでは、11時〜14時と17時〜24時のみお酒の購入が可能で、これ以外の時間帯はたとえ旅行者でも買うことができません。
また、選挙や仏教関連の祝日には全面的に販売が禁止されることもあります。公共の場での飲酒も禁じられているため、観光地や公園での飲酒は控えましょう。バーやレストランでは問題なく楽しめますが、飲み過ぎやトラブルには注意が必要です。タイのビールはアルコール度数が高め(5%以上)のものが多く、暑さで飲みやすい反面、酔いが回りやすいのでほどほどに。
水
バンコクをはじめ、タイでは水道水をそのまま飲むことは推奨されていません。現地の人も水は必ずペットボトルで購入します。スーパーやコンビニで500mlのペットボトルが約10バーツ(約40円)程度と安価で手に入るため、観光中も常に携帯しておきましょう。
レストランでは無料で提供される水がありますが、衛生面が心配な場合はペットボトルの水を注文するのがおすすめです。また、氷についても注意が必要で、大手チェーン店やホテルで提供される氷は問題ありませんが、屋台などで提供されるものは製氷過程が不明なこともあるため避けたほうが無難です。安心して旅行を楽しむためにも、飲料水には十分気をつけましょう。
ストロー
バンコクでは飲み物を注文すると、ほとんどの場合ストローが提供されます。これは衛生面への配慮が理由で、直接口をつけずに飲む習慣が広まっています。特にペットボトル飲料でもストローを使う人が多く、氷入りの飲み物はストローを使うのが一般的です。
しかし、近年では環境保護の観点から、紙製や竹製ストローを提供するカフェやレストランも増えてきました。プラスチックごみ削減の取り組みが進んでいるため、マイストローを持参するのも良いでしょう。観光中に冷たい飲み物を楽しむ際には、ストローを活用して衛生的に水分補給を心がけましょう。
ワイ(合掌の動作)
タイといえば美しい微笑みとセットでワイをイメージする方も多いのではないでしょうか。
ホテルやデパート、レストランなど、至るところでスタッフの方が丁寧なワイをしてくれます。
旅行者でワイを返している方もいますが、自分が客の立場の場合は軽い会釈を返せば大丈夫です。
何かしてもらったら男性なら「コープクンカップ」女性なら「コープクンカー」と、一言「ありがとう」と伝えましょう。

パクチー
タイ料理といえばパクチーというイメージもあるかと思いますが、実はそんなに入っていません。
日本でブームになっている店の料理に出されるような、パクチーを山盛りにする習慣もありません。
一部の料理に香りづけで入っている程度です。
チップ
バンコクでは日本と異なり、チップの習慣がありますが、必須ではなく「良いサービスを受けたと感じた時」に渡すのが一般的です。レストランでは高級店でサービス料が含まれていない場合、食事代の約10%を目安に渡すと良いでしょう。
小規模な食堂や屋台では不要ですが、気持ちとして小銭を置いていくと喜ばれます。ホテルではポーターに荷物を運んでもらった場合、20〜50バーツ程度が相場です。また、マッサージ店では50〜100バーツ程度を直接スタッフに手渡すのがマナーです。
タクシーではお釣りを端数程度(約10バーツ)渡すだけでも感謝されます。無理に渡す必要はありませんが、チップを渡すことでスムーズな対応を受けられることもあり、旅行を快適にする一つのポイントです。

道路の横断
タイの細い路地にはあまり信号や横断歩道がありませんが、それでも交通量の多い道を渡らなくてはならないシーンがあります。
車列は永遠に続くように見えますが、慣れてくると車の切れ目が見えるので、そこを狙って渡ります。
旅行者には渡るタイミングも渡れる場所の判断も難しいと思うので、周辺にタイの人がいれば、彼らが渡るのを待って一緒に渡らせてもらうのが良いと思います。
トイレ
高級なデパートやホテル以外はほとんどの場合、洋式トイレであっても紙を流せません。
使用済みの紙は備え付けの箱に捨てましょう。また、使い終わったら洋式トイレのフタは開けたままにしましょう。
フタを閉めると「壊れていて使えない」というサインになってしまいます。
バンコク旅行中の注意点

バンコク旅行を安全で快適に楽しむためには、現地ならではのマナーや注意点を知っておくことが重要です。特に王室や宗教に関する習慣は非常に大切にされているため、無意識の行動が失礼にあたることもあります。
また、観光地ではスリやひったくりなどのトラブルにも注意が必要です。事前に理解し、トラブルを避けて旅行を満喫しましょう。
王室
タイ国民は王室を非常に敬愛しており、王室への侮辱は重罪にあたります。公共の場で王室を批判することは絶対に避け、王族の写真や肖像画に対しても敬意を払うようにしましょう。
街中や紙幣に描かれている国王の肖像を踏んだり汚したりする行為も大変無礼とされており、法律違反で罰せられることがあります。映画館では上映前に国王を讃える曲が流れ、その際は全員が起立するのがマナーです。
観光中、王宮や関連施設を訪れる場合は露出の少ない服装を心がけ、短パンやノースリーブは避けましょう。こうした基本的なマナーを守ることで、気持ちよくバンコクの文化を体験できます。
宗教
タイは仏教国です。バンコク市内でも鮮やかなオレンジ色の袈裟をまとった僧侶をよく見かけます。
女性は僧侶に触れてはいけない決まりがあるので、混雑した電車に乗り込む時などは注意しましょう。
また、観光客が多くとも寺院は信仰の対象です。ふざけたり騒いだりせず、タイの文化を学ぶ心を持って巡りましょう。
スリ、ひったくり、置き引き
観光客が多く集まるバンコクでは、スリやひったくり、置き引きの被害が報告されています。特にチャトゥチャック・ウィークエンドマーケットやサイアム地区などの人混みでは、バッグは体の前に抱えるなど常に警戒心を持ちましょう。
リュックは背負わず、貴重品はファスナー付きの内ポケットに入れることをおすすめします。また、バイクによるひったくりも発生しているため、歩道沿いでスマートフォンやカバンを外側に持つのは避けましょう。
カフェや空港で席を離れる際、荷物を椅子やテーブルに置いたままにすると置き引きに遭う恐れがあります。荷物は常に身につけ、安心して観光を楽しむためにも、ちょっとした油断をしないよう心がけましょう。
詐欺
見ず知らずの人がカタコトの日本語で話しかけてきたら、まず怪しむことをおすすめします。バンコクは観光地として非常に人気がありますが、観光客を狙った詐欺も少なくありません。
特に有名なのが「寺院が閉まっている」という嘘をつき、別の店やツアーに誘導されるケースです。王宮やワット・ポーを訪れる際、現地の人に話しかけられても鵜呑みにせず、公式の入口で確認しましょう。
また、タクシーやトゥクトゥクで「特別なショッピングツアー」や「格安観光」を持ちかけられることがありますが、連れて行かれた店で高額な買い物を強要されることもあります。
公認のタクシーや配車アプリを利用するのが安心です。宝石店やスーツ店での勧誘も詐欺の可能性があるため、必要のない場合ははっきりと断りましょう。被害を防ぐには「おいしい話には裏がある」と考えることが重要です。
タクシー
よく耳にするタクシートラブルはいくつかあり、メーターを使わずに高額な運賃を請求されたり、荒い運転をされたり、女性が一人で乗車し性犯罪にあったりなどがあります。
「何かおかしい」と感じたら別のタクシーを選ぶ、目的地に到着していなくても降りる、女性は一人で乗車しないなど、利用の際は十分注意しましょう。

タバコ
タイでは喫煙に関する法律が非常に厳しく、バンコクでも多くの場所で喫煙が禁止されています。公共の場や観光地での喫煙は罰金対象となり、違反すると最大2,000バーツ(約8,000円)の罰金が科せられることもあります。
特にビーチや公園、駅周辺などは全面禁煙エリアが多いため、必ず喫煙所を利用しましょう。空港内では指定の喫煙室が設けられていますが、街中では見つけにくいこともあります。
さらに、タバコの持ち込みにも制限があり、1人1カートン(200本)までが許可されています。また、電子タバコはタイで所持や使用が禁止されており、違反すると罰金や拘留の対象になるので絶対に持ち込まないようにしてください。
喫煙者は事前にルールを確認し、トラブルを避けるよう心がけましょう。
屋台飯
日本人旅行者はタイの屋台飯にあたってしまう確率が非常に高いです。
どうしても食べたい場合は常備薬を用意しておく、病院を調べておくなど、予め対策をしておくことをおすすめします。
また、飲み物に入っている氷でお腹をくだす場合もあるので、氷がいらない場合は「ナムケン マイアオ(氷 いらない)」と伝えましょう。

まとめ

初めてバンコクを旅行する方におすすめの季節や場所、雑学、注意点をざっくり紹介しました。
個人的にはバンコクは、高級な商業施設のすぐ隣でローカルな屋台が営まれていたりして、時代の変遷を感じられるエネルギッシュな都市だと感じます。
東南アジアへの旅を考えている方は、ぜひバンコクも訪れてみてくださいね。