ワット・サマーン・ラッタナーラームはタイの有名寺院です。特にピンク色の巨大なガネーシャ像があることで知られており、写真撮影スポットとして多くの観光客が訪れています。ワット・サマーン・ラッタナーラームはバンコクの東にあるチャチュンサオ県に位置しており、バンコク旅行の一部として訪問する旅行者が増えています。
とにかくそのインパクトが強烈なピンクガネーシャ像。見た目に強烈なだけでなく、願い事を3倍の速さで叶えてくれる、スーパーパワースポットでもあるのです。バンコクに行くときは、ぜひ立ち寄りたいですよね。今回は、そんなワット・サマーン・ラッタナーラームの見どころや行き方、楽しみ方などを一気に紹介します。
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ワット・サマーン・ラッタナーラームとは

ワット・サマーン・ラッタナーラームはバンコクのお隣の県にある寺院です。バンコクから近いということもあって、多くの旅行者を引き付けています。距離的にアクセス容易なだけでなく、境内にあるピンク色の巨大ガネーシャ像が話題となって旅行者を引き付けています。インスタ映えする写真撮影スポットとして人気があるだけでなく、この像にお願いごとをすれば、3倍速で叶えてくれるというのですから、気になりますね。
ガネーシャはインド神話に登場する神様ですが、象の頭と人間の体を持っているのが特徴的です。
金運や、健康、幸福の神様であるだけでなく、願い事を最速で叶えてくれると評判になっています。像の足元にはギフトショップがあり、ガネーシャ像にまつわるアイテムが販売されています。
とにかく、その姿かたちが独特のガネーシャ像ですので、記念に購入したくなると思いますよ。
ワット・サマーン・ラッタナーラーム最大の見どころ

ワット・サマーン・ラッタナーラームの最大の見どころは、もちろん、巨大なピンクガネーシャ像です。この像は2011年に建てられたもので、それほど古いわけではありません。故プミポン国王が83歳になったのを記念して造られました。それにしても「なぜ、ピンク色?」というのが気になりますよね。実は、ピンク色は、故プミポン国王にとって「健康」を象徴する色だったのです。
プミポン国王は脳虚血発作で入院されたことがありましたが、2007年の退院時、ピンク色の上着を着て現れました。それがメディアで流されたため、当時のタイ人のあいだでピンク色の服が流行するということがありました。このときのタイの国民にとって、ピンク色は国王の健康を保つラッキーカラーだったのです。それでガネーシャ像もこんな鮮やかなピンク色で装飾されることになったというわけです。タイの人々にとって国王の健康がいかに重要なのかがよくわかる出来事ですよね。
ピンクガネーシャ像の高さは22m、横幅は16mあります。ワットポーの涅槃仏の高さは15mですので、ワット・サマーン・ラッタナーラームのピンクガネーシャ像の方が高さ的には高いことになります。その目立つ姿は、遠目からもすぐにそれとわかります。そんな巨大な像が台座に鎮座しており、その周りにはカラフルに彩られたネズミ像が置かれています。
ワット・サマーン・ラッタナーラームのピンクガネーシャ参拝方法
ワット・サマーン・ラッタナーラームのピンクガネーシャは、写真撮影するだけではもったいないです。
どんな願い事も最速で叶えてくれるというご利益の多いガネーシャ像ですから、しっかり参拝しておきたいですよね。ワット・サマーン・ラッタナーラームのピンクガネーシャの参拝方法を説明しておきます。
ワット・サマーン・ラッタナーラームのピンクガネーシャ像に参拝する場合、まず参拝セットを購入します。お供え物はピンクガネーシャ像の横にショップがあるので、ここで購入します。
ろうそく、線香、マリーゴールド、金箔の4点がセットになっていて、20バーツになります。厳密には「購入」ではなく「寄付」ということになります。
窓口に箱があるので、この箱の中にお金を入れて、参拝セットを入手します。
ピンクガネーシャ像の向かい側にお参りする場所があるので、ここに入ります。中に入ったら、灯ろうの火で線香に火をつけましょう。次に、大きなろうそくがあるので、ここで参拝セットのろうそくに火をつけます。火をつけたろうそくは、ろうそく立てに立てます。
線香は線香を立てる場所があるので、そこに立ててください。マリーゴールドはお花が入っている場所があるので、そこにお供えします。そのあと、参拝所にある像に金箔を貼り付けて終了です。像のどの部位に貼ってもかまいませんが、体のどこかに不調がある人は、悪い部位と同じところに金箔をはるとご利益があるといわれています。
ワット・サマーン・ラッタナーラーム観光それ以外の見どころ

ワット・サマーン・ラッタナーラームの観光として、ピンクガネーシャ像以外の見どころを紹介しておきます。ワット・サマーン・ラッタナーラームにはピンクガネーシャ像以外にも魅力的な像がたくさんあります。日本人感覚からすると「?」的なものもありますので、いろいろ探してみましょう。
蛇神「ナーク」
その中でも目立つのが、蛇神の「ナーク」です。「ナーク」の由来はインド神話にさかのぼります。インド神話の世界では蛇の精霊は「ナーガ」と呼ばれます。あるとき、ブッダが修行をしていると突然大雨が降ってきました。
そのとき、雨に濡れないようにブッダの身体を守ってくれたのがナーガで、それ以降、仏教では守護神として尊敬されるようになりました。「ナーガ」はタイ語では「ナーク」と変化します。大きなお屋敷では屋根の上に「ナーク」が装飾されていることがあります。今でもなお、守護神として信仰を集めているのです。
僧侶の蝋人形
ワット・サマーン・ラッタナーラームにはナークの像が複数の場所に設置されています。
口から水を吐き出しているナークの横には、非常にリアルに作られた僧侶の蝋人形があります。
まるで本物かと、ぎょっとするような精巧さです。
日本のアニメキャラクター
その他に観音様や、ミャンマーのゴールデンロックの模型っぽいものまで、不思議な像が乱立するワット・サマーン・ラッタナーラーム。そんなお寺の境内を歩いていて、日本人がつい足を止めてしまうのが日本のアニメキャラの像でしょう。
ドラえもんに代表される、日本人なら誰もが知っているようなアニメや漫画のキャラクター像が置かれています。「なぜ、寺院に?」と思わず問いかけたくなるセンスですが、それもタイっぽいところですので、あわせて楽しんでみてください。敷地内にはタイ料理のグルメ屋台も出ています。
パパイヤサラダやタイ風焼きそば、カオマンガイなどを楽しむことができます。屋台とはいえ、それなりに清潔ですので、軽食やランチとして利用できますよ。

ワット・サマーン・ラッタナーラームの行き方

ワット・サマーン・ラッタナーラームはバンコクの東隣にあるチャチューンサオ県に位置しています。
バンコクからは車で約1時間半かかります。ワット・サマーン・ラッタナーラームへの行き方について説明しておきます。
公共交通機関を使って行く
公共交通機関を使って自力で行く場合、BTSとミニバスを乗り継ぎ、ソンテウでワット・サマーン・ラッタナーラームまで行くことになります。ミニバスはBTSエカマイ駅付近にある東バスターミナルから出ています。エカマイ駅まで移動したら、2番出口から出て進行方向と逆に進み、3分ほど歩くと東バスターミナルが見えてきます。
ここからチャチューンサオ行きのミニバスに乗ります。チケットは東バスターミナルの18番窓口で購入できます。窓口には日本語のカタカナで「ガネーシュ ピンク」と書かれているので、すぐ分かると思います。チャチューンサオ行きのミニバスは20~30分おきに出ています。チャチューンサオのバスターミナルまでは約1時間の距離、料金は99バーツです。
そこからはワット・サマーン・ラッタナーラーム行きのソンテウに乗りましょう。バスターミナルの6番乗り場付近、ピンクガネーシャの看板があるところに停まっています。ソンテウは一人40バーツです。乗客が集まり次第出発するので、運が悪ければ少し待つこともあります。ワット・サマーン・ラッタナーラームまで約30分くらいです。ワット・サマーン・ラッタナーラーム寺院の敷地内でソンテウを下りますが、帰りのソンテウも同じ場所から出発します。
タクシーで行く
速くて簡単なのはタクシーで行く方法です。ただし、バンコクからワット・サマーン・ラッタナーラームまでは片道1時間半かかりますので、流しのタクシーは嫌がられることも多いです。そのため、配車アプリのGrabを使うのがおすすめです。Grabなら行先をタイ語や英語で説明する必要もありませんし、乗車する前に料金が分かります。タクシーで行く場合、帰りのタクシーが捕まえにくいかもしれません。
ワット・サマーン・ラッタナーラーム付近にはあまり流しのタクシーはいないので、往復で手配するのが安心です。ホテルでタクシーをチャーターしてもらうか、自分で手配する場合も最初から往復で交渉するとよいでしょう。最悪、帰りのタクシーが見つからなくても、ソンテウとミニバスで帰ることは可能です。ただし、帰りのソンテウはワット・サマーン・ラッタナーラームを16:50に出ますので、注意しておきましょう。

ツアーに参加する
ワット・サマーン・ラッタナーラームへはツアーに参加して行くこともできます。通常のツアーは、複数のスポットを回ることができるので、効率よく観光したい人にもおすすめです。
各旅行会社によってさまざまなプランが用意されているので、内容を見て決めるとよいでしょう。
バンコクで宿泊しているホテルまでの送迎が含まれていたり、日本語ガイドをお願いすることもできます。

ワット・サマーン・ラッタナーラームで願い事祈願
ワット・サマーン・ラッタナーラームのピンクガネーシャ付近には、カラフルなネズミの像があります。このネズミ像に近寄って耳元で何かを囁いているタイ人の方がいると思いますが、これがこの寺院での願い事祈願のスタイルなのです。
色の異なるネズミは、生まれ曜日によって色分けされています。願い事をする人は、自分が生まれた曜日の色のネズミに祈願しましょう。生まれ曜日の色は、次のように決められています。
- 月曜:黄
- 火曜:ピンク
- 水曜:緑
- 木曜:オレンジ
- 金曜:青
- 土曜:紫
- 日曜:赤
自分の生まれ曜日色のネズミを見つけたら、履き物を脱いで踏み台に上がってください。そしてネズミの耳にお願いしたいとを囁きます。どちらの耳でもよいのですが、囁いているときは反対側の耳を手でふさぎます。願い事が反対側の耳から抜けていかないようにするためです。タイ人の参拝者も上のような形で願い事をしているはずですので、真似してやってみてください。
また、金運や仕事関係の願い事をするなら、ピンクガネーシャ像の前にいる黄色のネズミに祈願するのがおすすめです。ちなみに、ピンクのガネーシャ像は、スマホの待ち受け画像にして恋愛運をアップさせるという話もあります。恋愛関係の願い事がある人は、試してみてはどうでしょうか。
ワット・サマーン・ラッタナーラーム撮影おすすめスポット
ワット・サマーン・ラッタナーラームの境内には撮影したくなるスポットがたくさんあります。川に大きなハスの花が咲いているモニュメントは、ピンクガネーシャ像に次いで、二番目に人気なインスタ撮影スポットかもしれません。お花の中心エリアまで歩いていくことができ、モニュメントから周りを眺めることもできますよ。
場所や角度によって雰囲気の異なる写真が撮影できるので、いろいろ試してみてください。スリランカの有名観光地、ゴールデンロックなど、ユーモアを感じさせるスポットもあり、ついスマホで撮影したくなります。いろいろ歩いて回って、ステキな写真を撮ってくださいね。
ワット・サマーン・ラッタナーラームでの願い事は3倍速く叶う?
ところで、ワット・サマーン・ラッタナーラームで願い事をすると3倍速く願い事が叶うという噂があります。この噂に魅力を感じて、ピンクガネーシャ像にお参りしたいという人もいることでしょう。ところが、現地のタイ人にその話をしてみると、「そんな話は聞いたことがない」といわれることがあります。ガイドさんですら、「3倍速?そんなことは知らないです」と言っていました。
タイ語や英語でのネット検索でも、そういう話は出てこないのです。どうやら、この話は日本人旅行者だけに流れている都市伝説のようです。しかし、ピンクガネーシャ像にお参りをした人で、確かに願い事が叶ったという人は少なくないようです。スピードはともかく、ご利益があることは確かですので、バンコク旅行の際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。
ワット・サマーン・ラッタナーラーム観光のベストシーズン

ワット・サマーン・ラッタナーラームがあるバンコク周辺は、一年中暑い常夏の地域です。季節としては、乾季、暑季、雨季の3つに分けることができます。ワット・サマーン・ラッタナーラームのピンクガネーシャ像は屋根のない場所にありますので、できれば雨が降らないときに訪れたいですよね。
そのため、雨の日が少ない乾季がベストシーズンとなります。バンコクの乾季は11月~2月ですので、この時期が観光しやすいです。雨が少なく、さらに気温も比較的安定しています。
3月~5月の暑季は一年で最も暑くなる時期です。時には最高気温が40度を超えることもあるのため、暑さ対策が必要となります。バンコク周辺のこの時期は、暑さだけでなく湿気も高いです。熱中症はもちろん、体調を崩さないように、スケジュールに余裕を持った旅行計画を立てるのがおすすめです。
6月~10月になると、雨が多い雨季になります。バンコクの雨は一気に大量の雨が降る「スコール」型で、短時間の集中豪雨が特徴的です。雨が上がれば少し涼しくなり、観光することも可能ですが、この時期の旅行は雨具が手放せません。いったん雨が降り出すと本格的に降りますので、折りたたみ傘だけでなく、レインコートを持参するのがおすすめです。
ワット・サマーン・ラッタナーラームは撮影スポットの宝庫
ワット・サマーン・ラッタナーラームは、巨大なピンクガネーシャ像で一躍有名になった観光スポットです。実際に目の前に立てばわかりますが、かなりインパクトのある像ですので、写真撮影したくなる気持ちはよくわかります。また、願い事が高速で叶うらしいので、そのご利益にもあずかりたいですよね。
でも、ワット・サマーン・ラッタナーラームの魅力はそれだけではありません。ピンクガネーシャ像以外にもおもしろい像がたくさんあり、写真撮影スポットを探すのには苦労しません。タイ人のユニークなセンスがうかがえるワット・サマーン・ラッタナーラーム。思わずくすっと微笑んでしまうような撮影スポットを見つけてみましょう!